しぜん標本箱/第14回 三葉虫そっくりな虫?/伊達市室蘭市を含む西胆振のポータルサイトむしゃなび

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掲載日:2006.07.13 [1858]


第14回 三葉虫そっくりな虫?




 地球が誕生してから、46億年と言われています。化石による地球上初めての生命体は、約35億年前までさかのぼり、その時代の地層の中に単細胞のらん藻類やバクテリアが発見できるそうです。そして5億年前には、海の中で様々な形をした生命体が数多く出現したと言われています。
 
 
 三葉虫もその中の一つで、様々な形態変異があるそうです。子どもの頃、博物館や観光地で三葉虫の化石が販売されていて、それが欲しくて欲しくてたまりませんでした。実は今でも気持ちは変わっていませんが…… 
 
 ところで、三葉虫そっくりな虫がいるのです。写真は幼虫時代(体長約1cm)ですが、シデムシといいます。シデムシは漢字で表すと、「埋葬虫」まさに命を土に返してくれる虫です。この虫は、死んだ小動物やミミズなどを餌としているので、林道を忙しそうに歩いています。あしもとを見ながら林道を歩いていると必ずと言っていいほど出くわします。 
 
 時々、林道でトガリネズミなどが死んでいることがあります。森や林の中で小動物が死んだ後、土に帰るまでには長い時間がかかりません。シデムシやセンチコガネなど腐肉を餌として生活している昆虫類のお陰です。命が他の生き物に引き継がれていきます。静かな森の中では命の伝達も静かに厳かに行われているのです。 
 
 
 
むしゃなび昆虫図鑑 No.18
昆虫名 シデムシ科の1種(幼虫) シデムシ科の1種(幼虫)
分 類鞘翅目  シデムシ科
学 名Silphidae sp.
分 布北海道にのみ生息する種類もある
大きさ体長約15o
生息場所平地から山地
出現期春から秋
特 徴体は平たく、硬い前翅にはすじがある
解 説林道を歩いていることが多く、幼虫・成虫ともに動物の腐肉を餌としている
《飯塚淳市》

飯塚淳市プロフィール

飯塚淳市 
 
 生まれも育ちも東京の下町。まだまだ田んぼや池など広がっている中で、物心ついたころからナメクジやシャクトリムシなどの虫を牛乳瓶に入れては玄関に並べる、生き物好きの子どもだった。 
 幼稚園に入る頃のペットはナメクジ。小中学生時代は、部屋中に水槽や虫かご、鳥カゴを並べ、「小さなペットショップにいる生き物はすべて」ペットとして飼ったそう。高校生になると蛇に興味を持ち、アオダイショウを飼って卵を産ませ、幼蛇を飼育したことも。 
 そのまま生き物への興味を持ち続け、北海道の大学に入学し、昆虫学や動物学を学ぶ。キツネが年間にどれだけの昆虫を食べたかを研究し卒業論文に。身体の中のことが知りたくなって大学院へ進み、繁殖生理学を修めた。 
 その後、教師になり、子どもたちに生き物のことを教え、伝えている。 
 現在、北海道教育庁胆振教育局社会教育指導班の社会教育主事。伊達市のカルチャーセンター内の伊達市教育委員会社会教育課で、子どもたちとともに自然に親しむプログラムなどを年間を通じて企画開催している。 
《編集部》



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