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掲載日:2006.09.14 [1350]


第16回黒と赤のタキシードを着てタップダンス


 


なんともおしゃれな昆虫である。黒と赤のタキシードを着ているようです。名前はアカスジカメムシ。
 とかく臭いで嫌われ者のカメムシの仲間、地球上でもっとも分布域が広いそうです。この臭いでいやな経験をしたことがあると思います。 
 何もしないで臭いを嗅いだときには独特な臭いはありませんでした。外敵に襲われそうになったときに、足の付け根から独特の臭いを噴射します。どうやら敵を威嚇する時と、仲間に警戒を知らせるために出されるらしいのです。 
 
 口は植物の汁を吸うために、口吻(こうふん)と呼ばれるストロー状の口を持っています。写真の植物は、フェンネル(ハーブ:セリ科)の花。セリ科植物ならば葉、茎、花、種何でも好みます。セリ科の植物は独特の香りがあり、これをめがけて集まる昆虫はたくさんいます。花の上の求愛行動は、メスの背中の上で、オスが小刻みに足踏みをします。黒と赤のタキシードを着てタップダンスは一見に値する行動ですね。 
 
 また、卵は俵型で約1mm程度、2列に並んで食草に産み付けられ約1週間で孵化した幼虫はイモムシではなく、ほぼ親と同じような姿で脱皮をしながら成虫(不完全変態昆虫)になっていきます。 
 
 
むしゃなび昆虫図鑑 No.20
昆虫名 アカスジカメムシ アカスジカメムシ
分 類半翅目 カメムシ科
学 名Graphosoma  rubrolineatum
分 布全国
大きさ体長12mm
生息場所平地から山地
出現期7月から9月
特 徴赤と黒のストライプ模様が特徴。個体によって色の濃淡がある
解 説セリ科植物の花の上に多く見られ、種子からも吸汁する。
《飯塚淳市》

飯塚淳市プロフィール

飯塚淳市 
 
 生まれも育ちも東京の下町。まだまだ田んぼや池など広がっている中で、物心ついたころからナメクジやシャクトリムシなどの虫を牛乳瓶に入れては玄関に並べる、生き物好きの子どもだった。 
 幼稚園に入る頃のペットはナメクジ。小中学生時代は、部屋中に水槽や虫かご、鳥カゴを並べ、「小さなペットショップにいる生き物はすべて」ペットとして飼ったそう。高校生になると蛇に興味を持ち、アオダイショウを飼って卵を産ませ、幼蛇を飼育したことも。 
 そのまま生き物への興味を持ち続け、北海道の大学に入学し、昆虫学や動物学を学ぶ。キツネが年間にどれだけの昆虫を食べたかを研究し卒業論文に。身体の中のことが知りたくなって大学院へ進み、繁殖生理学を修めた。 
 その後、教師になり、子どもたちに生き物のことを教え、伝えている。 
 現在、北海道教育庁胆振教育局社会教育指導班の社会教育主事。伊達市のカルチャーセンター内の伊達市教育委員会社会教育課で、子どもたちとともに自然に親しむプログラムなどを年間を通じて企画開催している。 
《編集部》



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