しぜん標本箱/第2回 背中に「M」のマークのエゾゼミ/伊達市室蘭市を含む西胆振のポータルサイトむしゃなび

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掲載日:2005.08.18 [1111]


第2回 背中に「M」のマークのエゾゼミ


北海道の夏のセミ:エゾゼミ

北海道の夏のセミ:エゾゼミ
 8月に入り、連日暑い日が続いています。セミの季節ですね。本州では「アブラゼミ」ですが、北海道では「エゾゼミ」。背中に「M」のマークと透き通る羽を持っています。地域によってセミも違いますね。
 
林の中は涼しく薄暗い

林の中は涼しく薄暗い
 ところで、私たちが見ることのできるセミは1〜2週間の命。この間に結婚して木に卵を産み付けます。卵から孵った幼虫は木を伝わって地面に潜り、木の根っこから養分をすって約6年間地中での生活です。
 
これから体液が体の隅々に送られます

これから体液が体の隅々に送られます
 前日に雨が降り、早朝から夏のお日様が照り出すと気温と湿度がどんどん上がってきます。そうなると地中から「待ってました」とばかりにセミの幼虫がはい出してきます。木肌を一歩一歩確かめながら登り、足場をしっかり固め終わると、背中が割れてきます。「羽化」の始まりです。
 
羽化直後は妖精

羽化直後は妖精
ゆっくりゆっくり時間が過ぎます。すると外皮の割れ目から水泳選手の背泳のスタートのように出てきました。この間約3時間。外敵に見つからないように願うのみです。出てきたセミは薄く碧(みどり)がかったレースをまとい、体液が体全体にまわるまでもうしばらくの我慢です。新しい命の伝達に向け飛び立つ瞬間です。 
 
むしゃなび昆虫図鑑 No.2
昆虫名 エゾゼミ エゾゼミ
分 類半翅目 セミ科
学 名Tibicen Japonicus
分 布日本全国(北海道は平地、本州以南は高地)
大きさ全長 60mm(成虫)
生息場所北海道では平地にふつうに見られる
出現期7〜8月(成虫)
特 徴ギーという声で鳴く。
解 説漢字では「蝦夷蝉」と表記する。樹皮の隙間に産み付けられた卵から孵った幼虫は、木を伝わり土中の根っこから養分を吸収し約6年土中生活をする。
《飯塚淳市》

飯塚淳市プロフィール

飯塚淳市 
 
 生まれも育ちも東京の下町。まだまだ田んぼや池など広がっている中で、物心ついたころからナメクジやシャクトリムシなどの虫を牛乳瓶に入れては玄関に並べる、生き物好きの子どもだった。 
 幼稚園に入る頃のペットはナメクジ。小中学生時代は、部屋中に水槽や虫かご、鳥カゴを並べ、「小さなペットショップにいる生き物はすべて」ペットとして飼ったそう。高校生になると蛇に興味を持ち、アオダイショウを飼って卵を産ませ、幼蛇を飼育したことも。 
 そのまま生き物への興味を持ち続け、北海道の大学に入学し、昆虫学や動物学を学ぶ。キツネが年間にどれだけの昆虫を食べたかを研究し卒業論文に。身体の中のことが知りたくなって大学院へ進み、繁殖生理学を修めた。 
 その後、教師になり、子どもたちに生き物のことを教え、伝えている。 
 現在、北海道教育庁胆振教育局社会教育指導班の社会教育主事。伊達市のカルチャーセンター内の伊達市教育委員会社会教育課で、子どもたちとともに自然に親しむプログラムなどを年間を通じて企画開催している。 
《編集部》



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