しぜん標本箱/第3回「川の中は虫たちの知られざる世界」 /伊達市室蘭市を含む西胆振のポータルサイトむしゃなび

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掲載日:2005.09.03 [1648]


第3回「川の中は虫たちの知られざる世界」


小・中学生を対象として、「川の中は虫たちの知られざる世界」と題して水生昆虫の観察会を行いました 。 
ヒゲナガカワトビケラ

あ、いたいた!
 集まった小・中学生と協力をお願いした伊達シニアクラブスポーツ少年団と日赤看護専門学校の学生さんも童心に返って、石にへばりついている虫探しに熱 中しました。 
 
ヒゲナガカワトビケラ

ヒゲナガカワトビケラ
 この日見つけた水生昆虫は7種類。水生昆虫といっても、幼虫時代を水の中で生活し、トンボのように羽化して飛んでいく虫たちです。 この虫たちは、水の流れに負けないようにそれぞれ工夫しています。  
 カワゲラの仲間は足の爪が二本あり、川底の石肌にしがみついています。トビケラの仲間は石の隙間に網を張ったり、砂粒や葉を巧に細工して巣を作り石のく ぼみや水に流されないところを探し当て生活しています。(写真はヒゲナガカワトビケラ)
 
ヒラタカゲロウ

ヒラタカゲロウ
 また、カゲロウの仲間(写真:体長約10〜15 ミリメートル)は川底から石を持ち上げても落ちることなく、石の表面を巧みに滑るように歩きながら裏側に逃げ込んでしまいます。目玉が特徴で愛嬌があ り、かわいい虫です。かわいいと思うのは私だけ?
 
石のくぼみに集まっています

石のくぼみに集まっています
 これらの水生昆虫類は「指標生物」といって、生態がよく調べられており、なおかつ環境の変化に敏感な昆虫類なのだそうです。そのため、これらの虫たちを 調べることによって、水の汚れ具合などを知ることができます。  
 
 伊達市内を流れる川の上流は草や木が茂り、きれいな水質を証明する昆虫類が多く生息し、豊かな自然が保たれているところです 。
 
 
むしゃなび昆虫図鑑 No.3
昆虫名 ヒラタカゲロウ科の一種 ヒラタカゲロウ科の一種
分 類蜉蝣目(カゲロウモク) ヒラタカゲロウ科
学 名Heptageniidae(ヒラタカゲロウ科)
分 布日本全国
大きさ全長約10mm
生息場所水のきれいな川底(幼虫時代)
出現期春から秋
特 徴尾は2本、眼は上についている。腹部の両側にエラがついている。
解 説流れの速い川底の石に、体を密着させて滑るように歩く。水の汚れ具合に敏感なので、「指標生物」になっている。
《飯塚淳市》

飯塚淳市プロフィール

飯塚淳市 
 
 生まれも育ちも東京の下町。まだまだ田んぼや池など広がっている中で、物心ついたころからナメクジやシャクトリムシなどの虫を牛乳瓶に入れては玄関に並べる、生き物好きの子どもだった。 
 幼稚園に入る頃のペットはナメクジ。小中学生時代は、部屋中に水槽や虫かご、鳥カゴを並べ、「小さなペットショップにいる生き物はすべて」ペットとして飼ったそう。高校生になると蛇に興味を持ち、アオダイショウを飼って卵を産ませ、幼蛇を飼育したことも。 
 そのまま生き物への興味を持ち続け、北海道の大学に入学し、昆虫学や動物学を学ぶ。キツネが年間にどれだけの昆虫を食べたかを研究し卒業論文に。身体の中のことが知りたくなって大学院へ進み、繁殖生理学を修めた。 
 その後、教師になり、子どもたちに生き物のことを教え、伝えている。 
 現在、北海道教育庁胆振教育局社会教育指導班の社会教育主事。伊達市のカルチャーセンター内の伊達市教育委員会社会教育課で、子どもたちとともに自然に親しむプログラムなどを年間を通じて企画開催している。 
《編集部》



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