アカエゾマツの巨木
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お目当ての最終ポイントは、アカエゾマツの巨木だ。この木は林野庁が指定する「森の巨人たち100選」の中の1つ。しかし2004年の9月の台風の強風で根こそぎ倒れてしまい、現在は、倒れて枯れてしまった木しか見ることが出来ない。樹高が31メートル、幹の周り399センチ、推定樹齢は350年から400年。威風堂々とした姿は、遠くからでもよく目立ったそうだ。
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大平原からこのアカエゾマツに至る少し手前に、少し開けた広場のような場所がある。カツラの木などの広葉樹がまばらに生え、とても気持ちいい。しめやかで、静かで、ちょっと神聖な感じさえするところで、そこにずっといたいような気持ちになった。このコースの中では一番気に入った特別な場所となった。
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小川さんと歩いていると、今までは見過ごしていたことに目がとまる。いろんなことを教わって、次から次へと好奇心が湧いてくる。別々だと思っていたものがつながって、今までは考えたこともなかったような、新たな世界が見えてくる。
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自然の声を伝え、それがあなたには、どう見え、どう考えますか?、と、案内される側が自分の力で考えられるよう導いてくれる。素敵な案内人だ。
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どこにつづいているのだろう?直径10センチほどの穴が遊歩道のわきの斜面にポコポコあいている。これは風穴といって、中から涼しい風が吹き出してくる火山性地形のひとつ。このおかげで、そのあたりは気温も低い。
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そんなネイチャーガイドの小川さんが繰り返し言われていたのは、「守るためには、まず知らねばならない」ということ。いつも見慣れた中島について、実はなんにも知らなかったことに改めて気付いた。
午前中の短い時間のツアーだが、緑の中での心地よい時間だけでなく、新たな視点をずいぶんいただいた、中身の濃い体験ツアーとなった。またゆっくり訪れたい。
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