みらい館の通り(舟岡2号通り)を海へ向かって進んでいくと、左手に緑色の三角屋根のお店が見える。くすり舘という名前の雑貨やさんかと思いきや、医薬品や化粧品など、くすりとカントリー雑貨が同居したユニークなお店。
雑誌「私のカントリー」「ZAKKA BOOK」などでおなじみのカントリーのブランド、アントステラ、マニー、倉敷意匠計画室などの雑貨が並ぶ。その中にファイヤーキングのテーブルウェアのコーナーがあったりして、その品揃えに驚くばかり。これら全国版の雑誌に広告が載るため、室蘭や苫小牧、遠くは札幌からカントリーファンが集うとか。
10年前街中の薬やさんとしてスタート、店主の舘哲子さんが、アントステラの家具が好きで知人たちの求めに応じて7・8年前から家具や雑貨を取扱うようになる。いわゆる自宅ショップのはしりで、店鋪部分には入りきらない大型のカントリー家具や雑貨が並ぶ自宅の一室に通していただき、じっくり品物を選ぶ事ができる。ラベンダーの香りがただよい心地よい音楽が流れる中で、おいしいコーヒーを飲みながら、雑貨談義に花を咲かせる。そのお客さんがまた友人たちを連れてって・・・、そうして気付いてみると雑貨9対薬1というユニークなお店になっていた。
「ここにある商品はどれもけっこう値段が張るものばかりだし、それぞれの好みがあるから売ろう売ろうとは思わないの。でもじっくり付き合っていく中で、迷う時はアドバイスをしています。」と舘さん。お客さんとのつきあいの中で、その人それぞれの生活スタイルがわかってきて、薬の相談にものるようになる。「性格や暮らしが分かってるからその人にぴったりの薬を紹介する自信はあります」と薬やさんとしての自信も覗かせる。
「人間健康が一番。早く治って雑貨で一緒に楽しみたいからね」家具にしろ雑貨にしろ、薬にしろ、サロン的なおつきあいを通じて見えてきた的確なアドバイスが人気の秘密のようです。