前回この場の先生方からそういう意見をいただき、それは理想だなと思っていましたが、現実的にそれが起こっていく、という予感を感じました。
阿部 吹奏楽部の子ども達は目標に対する達成感を得、賞をとったことで、演奏会のときに多くの方に聞きに来てもらえたという体験をしたのですね。その気持ちは何年たっても子ども達に残ります。本物に触れる、ということは大切で、内山先生のおっしゃられたことは本質的。子ども達は、自分たちが主役だと感じられたし、それら子ども達の勢いに親たちが感動する、というシーンがあったんだと思います。
文化を市民につなぐ
ジョイント役
地元の指導者たちと
どう関わるか
大島 フォーラムの中で、伊達にはピアノの先生が4、50人いるということが分かりました。そういう方々との接点をどうつくればいいでしょうか。
石田 岩崎先生と接したときに、世界的な方というより、ごく普通の方だったですね。皆さん構えてしまうことなく、自然に接することができればいいですね。
阿部 音楽の先生達ご自身が勉強されていることを尊重しどのように淑先生と交流できるかですね。
さきほどの内山先生は、相場さんのレッスンをみて、なにかに気がつかれ、そして勉強されたんだと思います。そこが素晴らしい。
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野田 岩崎淑さんが伊達で指導すると、地元のピアノの先生方の脅威になるという問題があります。
阿部 地方にいると常に情報を集めていないと難しいです。私自身、様々なマスターコースへ出向き勉強します。ヨーロッパの指導者は、新しい指導法など非常によく研究しています。要するに指導者も研究が必要なのです。淑先生のコースでも、子どもだけが学ぶのではなく、先生たちが勉強するシーンが大切だと思います。地元の先生がレッスンをするところを淑先生がみて、指導者の指導をすれば良いのではないでしょうか。
初めは、淑先生と指導法やカリキュラムのつくりかたを勉強しませんか、という内容で進め、さらに日頃の悩みをもっていけるような企画にするとか、工夫が必要だと思います。
淑先生のようにスケールの違う方がきて、地域の先生方の横のネットワークが立ち上がるような形にできるといいですね。
さまざまなタイプの
マスターコース
阿部 岩崎洸さんもいらっしゃるので、室内楽の幅広い指導ができます。札幌からどなたか呼び、ピアノトリオを組み伊達の先生方にピアニストを務めていただくということもできますね。また、マスターコースの対象に伊達のピアノの先生をいれるのはどうでしょう。淑先生に余裕があれば、マスターコースの他に指導者のためのコースをつくるのがいいですね。
大島 「野田・永山塾」には中学の美術の先生がこられていますが、この方法は美術でもできますか?
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