むしゃなび特集/2008年5号/伊達市室蘭市を含む西胆振のポータルサイトむしゃなび

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■ むしゃなび特集 2008年5号 ■
市民フォーラム 「アートビレッジ構想」を考える [3/6]
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この中で文化の底辺、この中で芸術の温床が育つだろうか?
 大きな文化的な催し物があったとしても、それを見ようという土壌があるでしょうか?一般市民と分離してしまわないだろうか?
良いものを身近に感じられる、街ぐるみの環境づくり

黒田 洞爺湖町では彫刻のビエンナーレを開催していますが、湖畔には素晴らしい彫刻があり、各小中学校にはビエンナーレの作品を飾っています。
鹿島通り商店街
作家加賀乙彦・詩人高橋睦郎
文学フォーラム

伊達の場合、人が集まるところは郊外にあります。例えば図書館は文化の発信基地となりますが、駅前にありスーパーがあるところだと、子どもが絵本を見ている間に母親が買い物をしてくる。
常に良いものにふれていると、低学年の子どもでも独創的な作品を作ります。親も街ぐるみで手伝いをする、彫刻の街というイメージ。そういう風にあの町はどんどん変わり良い結果がでています。こういう環境づくりは大切で、これは行政がやると良いと思います。
 以前、画家の野本醇さんの個展を空き店舗で開催しましたが、ああいうのも継続するといいです。噴火湾文化研究所だけでやっても街の人は分からない。ここに来てくださいというだけでなく、街に出ていくのが大切です。ここにある作品も他の場所に持って行って展示するとよいと思います。

常に情報が見られる場所を

神戸 自分の個展をカルチャーセンターのロビー、室蘭の丸井今井で開きました。その後はNHK室蘭プラザμで4回程開催。プラザμの良いところは、案内を出さなくても皆が来てくれることです。どうしてかな、と思っていたら、信号待ちで車が停まる目の前に案内板があるのです。常に催し物の情報が分かる。  「今日は何かやっているかな」という気分になる時がありますが、そこに行けばいつも何かやっていて、何をしているか案内板などで知らせているという場所があるのはいいことですね。
 室蘭の人で、個展に何度も足を運んでくださる方がいました。その方から「長い文化生活の中で、興味をいつも抱いている。何かがあれば見に行きたい」という強い気持ちを感じました。伊達の人にもこの心が根付いて欲しいと思います。
 雑誌も豊富で市民との距離感がない。東京は上野などの美術館もすばらしいですが、身近な図書館も充実しています。音楽のチケット五、六千円するものを買える人だけが芸術を支えるべきではありません。身近なところを充実させるようにしたらどうでしょうか。
 空き店舗に絵を飾る。駅前に雑誌や本を読めるコーナーをつくる。そうすれば人は集まります。足下に文化を感じられるようにしたいですね。また伊達は自然を生かした、市民がそこに行くと写真を撮りたい、絵を描きたいと思うような場所の整備も必要ではないかと思います。



 ここに行ったらイベントが分かる、という場所があり、バスでの行き来がしやすい街の中で展示会などをやってほしいと思いました。

洞爺湖畔「とうや湖ぐるっと彫刻公園


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