むしゃなび特集/2008年5号/伊達市室蘭市を含む西胆振のポータルサイトむしゃなび

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■ むしゃなび特集 2008年5号 ■
市民フォーラム 「アートビレッジ構想」を考える [5/6]
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増岡(前ページ発言続き)

介護予防で音楽が取り上げられ、長生大学でピアノを弾いたことがあります。
ゲストハウスで行われた意見交換会

岡部(左段発言の続き)

プログラム指揮者自身が、解説するようなこと、鑑賞のポイントを話すことなどありますが、美術館でも、面白さ、見る事の楽しさ、そのきっかけをつくってあげるとそこに入れる。そのきっかけづくりのヒントが今までのお話の中にあるように思いました。

肩ひじはらずに美術鑑賞できる場を

クラシックもいいけれど半分は懐かしい曲をやっていく。良いものと身近なものと併行させて、考えて行くべきだと思います。

常に何かをやっている場所として

柳瀬 世界にはばたく人材を育てる。リアリズムの基本から学べるなんて素晴らしいと思います。リアルに楽しいなと感じると、無条件に人は集まり、継続されていきます。芸術をすることは歓びである、ということが本当の芯。それを伝えることが大切だと思います。
 街の空き店舗美術館は良いと思いました。同時にこの研究所が、美術館や資料館として常に何かを展示し機能すれば良い。ここに来れば何かやっているという状況をつくるといいと思います。周りの風景も良い、周りの環境も良い。屋外に大きなオブジェなんかも置けますよ。
 また、スタジオがありましたが、街の情報発信地としても使えるのではないでしょうか?

黒田 研究所なんて固い名前がよくないなあ。

関われる人を増やすこと

増岡 コンサートを伊達で開く時、それが分かる人が少ないです。聴きに行きたくなるというプログラムが大切。今伊達でピアノだけのコンサートは難しいですね。聴きたいなと思うにはプログラムが大切です。またそこに地元の人を入れるのは大事なこと。チケットを売るのは地元の人ですから、一緒にやることが大切です。10年前のことですが、ピアノ、ハープ、ハンドベルをあわせて開催しました。関わる人が増えるのは重要なことで、子どもが入ると友人、親へと広がります。プログラム内容とチケットを売って歩く、ということが大切です。

岡部 子どもたちの感性、瞬間的なイメージの広がり、柔軟性は素晴らしい。例えば、土器の本物を見せた時の子どもたちの反応は素晴らしいですよ。もうひとつは、フィルハーモニー等ちゃんとした本格的なコンサートでも、運営が難しいです。(右上に続く)

伊達 シャーマンコレクションのお手伝いをして感じたことですが、静かに見学したいという人も勿論いましたが、多くの方は展示物の内容を知りたがっていました。札幌の近代美術館にはiPODがありますが、大きい美術館の堅苦しい雰囲気もあります。美術館のない街なりの特徴を出し、ちょっとおしゃべりしながらでも、肩の力を抜いて楽しめる場所になっても良いのではと思いました。
 口コミは一枚のポスターより非常に効果があります。横の広がりは大切。私もなるべく催し物には参加するようにし、友人たちに良さを伝える役割をしたいと思っています。
 また教師の役割として、次の世代のことを考えると大きいと思います。近くに小中学校もあるので、授業で見学に来ても良いのではと思いました。そういう働きかけもしていただきたいと思いました。

文化としてのつながり

浮田 街並も文化ですよね。市役所通りの建物が整備されました。あの景観も文化ですよね。あれは都市計画課がやって、ここの構想はここがやって、全体でのつながりはあるのでしょうか?
伊達 もう少し先を見通していかねばいけないなあと感じます。きれいになった途端に、味がなくなり、錦町のごつごつした道路の方がやっぱり人間的な感じがするなあ、と思いました。

宮尾登美子文学記念館


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