末廣屋さんは市内中心部、大町商店街のおそば屋さん。幌加内産の蕎麦を自家製粉し、地下130メートルから組み上げた地下水を利用して手打ち蕎麦を打っています。この水は、以前店舗のすぐ裏にあった酒造会社で清酒づくりに利用していたもので、この水がうまいと、店の地下をなんと2ヶ月もかけて掘ったのだそう。当時の酒蔵がそのまま残っており、末廣屋が借り受け、蕎麦実の保管と製粉場所に利用しています。
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店内の様子 |
店主の川見末廣さんによると、「自家製粉しているのでそばの挽き方を自由にできる。うちは、そばの味と香りが一番ひきだせると思うので三番粉と4番粉のあいだくらいを使っています」普段は二八そばですが、事前予約で十割そばも受け付けます。
この末廣屋さんの前身は、伊達で最初のすし屋「末廣寿司」だったそう。その後、出前を中心とする大衆食堂に姿を変え、平成3年に新築するにあたり、そばを主力に大幅にメニューを改変されたとか。 |
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食堂のなごりか丼物のほかカレーやチャーハン、オムライスなど豊富、この時期にうれしい鳥雑炊など魅力的なメニューも。
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こんなところに大きな酒蔵が?とびっくり。その中が製粉スペースに。高さ2メートルはありそうな大きな旧式の製粉機。一度に45キロ挽きあげる。 |
お勧めメニュー
天ざるそばが、お店一番のお勧め。松1200円、竹1000円、梅850円。また、冷たいたぬきそば600円は、冷たいそばとそばつゆに、あげたての熱々の天かすをたっぷりちらしたもの。また、寒い季節に特に女性に人気なのが「なべ焼きうどん」700円。
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冷たいたぬきそば |
「うどんはゆであげてすぐに、お客さんに提供するように心がけています。釜揚げ状態で食べていただけるので、うどんが透明に透き通っていておいしいですよ」と川見さん。手打ちうどんは冷たいうどんと温かいうどんと打ち方、切り方をかえるなど手間を惜しみません。その甲斐あってのことでしょう、ずいぶんと評判もいいそうです。このほか、釜揚げに納豆をからめて食べる、山形名物の「納豆ひきずりうどん」など、シンプルなうどんのうまさを楽しめる珍しいメニューも。
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北海道という土地柄、うどんやさんが少ない中、末廣屋さんのうどんはうどん好きにもお勧めです。
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身体が芯から温まる なべ焼きうどん。暖まったあとは、おいしい地下水をどうぞ。 |