地元の古き良きを愛するヒレ蔵レポート第2回目。生活感あふれるノスタルジー。
井上鮮魚店を訪ねる
井上鮮魚店 山下町72(JR伊達紋別駅前) TEL:0142-23-3519
新鮮なお魚屋といえば井上さんだろう。
昔ながらの建物から見ると、歴史と温かみを感じる。
ふと車を止め店に向かうと、そばのひだまりで猫がくつろいでおったよ。「いらっしゃい」といってるか「まいど!」というか、猫ちゃんは私が近づくやいなやそっぽむいたぞい。
そしてお店に入ったら一人のお客がお茶のんで話していた。
「いらっしゃい!今日は少ないんだけどね、みてって!」
とお店の人がホタテを貝からさばきながら言う。
そして、次々と電話が入って「今日は、○○と□□があるよ!おいで!!」と常連客と話している。
「家にこもったお年寄りを呼んで、一緒にお茶でも飲んで、魚もさばいてやるんだわ」
と人とのふれあいの大切さを語る店主の井上さん。
そんなやさしさを感じるお店、井上鮮魚店は伊達の人情を代表するようなお店の1つである。
人も猫も安心して買い物ができるところは、かつてが商店街だった。物を買うにもお店の人に聞いて買うのが今も商店街のお店1店1店だ。
売っているものの"プロ"がお店=看板なんだな。
まさにブランド・・・。魚もお店にさばかれ、店頭で並び新鮮さを感じる。それはお魚の生の香り、まわりにある野菜などもあれば「今日は焼き魚にみそ汁、そして煮物かな」そんなことを感じながらお店の人に相談してみる。
「今晩は刺身もいいね」
「ああ、そうだね。昨日○○さんが鍋にしたら美味しかったって言ってたわ」と、情報をくれる。
そうか・・・ちょっと多めに買って明日は鍋にしよ!と決断するのだ。
そして改めて思うのが、"売れるからもうかる"というだけではなく、"うまかったら、また来たよ"という言葉を聞けるほうが"もうかる"ことではないかと思う。
「大型店だと着るもの意識するけど、ここはそんな事意識しなくても美味しいものが手に入るんだから・・・」という、少しプライドが見えた事に、その通り! と拍手を送ってしまう。
しじみとあさりを買って私はお店を後にした。
猫ちゃんもバイバイ!
<ヒレ蔵>
店主の井上良子さんは元気いっぱい。お魚やお野菜など電話で注文、配達してくれます! 地方発送もオッケー。詰め合わせて送ってもらえます。ちなみに看板娘猫の名はコピーちゃん。
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