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■ むしゃなび特集 2009年7月22日号 ■
地産地消に力こぶ! 伊達和さび&伊達温泉 [1/2]
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[1973]
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伊達は寿司が美味いと言われはじめているが、
その立役者のひとりが、
「伊達和さび」と「伊達温泉」の経営者、菊地正一さん。
「伊達和さび」と「伊達温泉」、
そして動画のページでは「菊地正一さん」を追って、この二店舗を巡る。
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< 回転寿司割烹 伊達和さび >
旬のもの、地場のものにこだわる。
なにしろネタが新鮮で旬のものが食べられるのが、伊達市のインター通りにある「伊達和さび」。回転寿司といっても、ここは割烹の店。おいしいのは寿司ばかりではないところも見逃せない。
経営者の菊地さんに、おいしさの秘訣を聞くと、できるだけ旬のもの、地場のものを提供するようにしている、と、力の入った言葉がかえってきた。
そのために自ら市場に出かけるという。
「旬のものは地場でしか食べられない。旬の時期の食材は、一般的な高級食材に退けをとらないくらい美味しくて、しかも安い。お客さんによろこんでもらえる」
旬のものを食するということは、動物として身体的な要求にもかなっている。身体にも味覚にも「おいしい」と感じる、そういうものを、そういう季節に食べてもらう。
当たり前のようではあるが王道を行く、それが「伊達和さび」の寿司の美味しさの理由。
その日の朝に室蘭で仕入れたウニも、その日の市場で解体されたもので新鮮そのもの。採りたてのウニは爽やかささえ感じる味だ。
食べてみた。
ホタテのでかいこと! さすが地元。
ズワイガニ、これまたでかい! しかも蟹のうまみがボケていない。
サーモンの照り!とろりとうまい!
「おすすめ」にあったアスパラをたのんでみる・・・長い!(笑)
さあて、ウニですよウニ。ムラサキウニとバフンウニがある。どちらを食べるか悩んでいたが、ここは勉強のために(?)両方食べることにした。・・・どちらもウマ・・・。食べ比べてみると味の違いがはっきりわかる。例えるならムラサキウニのほうはさっぱりしていて可憐な女性、バフンウニのほうは濃厚で、がつんと男っぽい。
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そしてトロ。
中トロ、うまあい! 待てよ? 中トロでこんなにトロっとしているのに、では大トロはどんなことになっているのだ? と大トロを口に入れてみると、これはもう魚とは思えないようなとろけ具合。
そしてシーフードというのも頼んでみた。サーモンや蟹、いろいろ入った海鮮ミックス、しかもリーズナブル。このイッカンで海の幸を堪能できる、と、友人はえらくこれが気に入ったようす。
また別の友人は「あぶりもの」が美味しいという。なるほど香ばしさがなんともたまらない。たとえばあぶりサバ。
そしておどろいたのは、この店でしかなかなか食べられないというノドグロ。外見はタイかキンキかという風体で、口の奥(喉)が黒い。白身の魚なのでカレイなどと似た食感かと思いきや、食べてみるとハマチのようにアブラがのった「とろける系」なのだ。
・・・ああ、今すぐ、また寿司が食べたくなった!
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寿司屋を始めるときの話
寿司屋をはじめると決めてから菊地さんは何件もの店をまわって寿司を食べ、考え、吟味したそうだ。そのほとんどは本州の寿司屋。寿司の回転台を作る業者の人に連れられて連日連夜の寿司屋巡り。
ある日は、シャリばかりを見て歩いた。
またある日は醤油にだけ注目をして、醤油の日を過ごした。
またある日はわさびに。
そして今度はガリに。
「寿司屋の人は、おかしな人だなあ、と思っただろうね」
毎日寿司を食べていて、飽きることはなかったのでしょうか?
「もう嫌だと思いましたよ。でも、次の日になると不思議とまた食べられるんですよね。寿司ってそういうものかもしれませんね」
・・・食べられるもんなら毎日寿司を食べてみたい、と思う編者ですが、「和さび」を開店してから寿司を毎日食べられる状況に陥った(?)菊地さん。その心境の変化は?・・・動画をご覧あれ。
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※記事の内容は取材時の情報に基づいています。
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