今回の写真は「ある日の真っ赤な夕焼け」と、以前に私が仏像彫刻を習っていた「中野坂上の成願寺」です。

ある日のことである。出先のカフェで休んでいた時に、変なことを思い至った。
その店はチェーン店で、多くのサラリーマンが自分の席でパソコンを操作していた。
私もその中にいると、段々とサラリーマンのような気分になって来る。
そして自分の毎日の行動を考えてみて、あまりに彼らと似ているので笑ってしまった。


太陽が富士山の右手に沈んだ瞬間



朝は先ずはベッドから起きることから始まる。
私は午前6時に起き出す。そして玄関の新聞を取る。居間のカーテンを開ける。
居間の片隅のコーナーでパソコンを開いて、メールなどをチェックする。手帳でその日の予定を確認する。電気ポットにお湯を足しスイッチを入れて、洗面所に向かう。
そして顔を洗い、電気カミソリで髭を剃る。 


空全体が黄ばんで来た。



その後は自分で朝食の支度をする。
私の朝食はパンとコーヒー、それにリンゴを刻んで入れたヨーグルト、グレープフルーツ、ジャムだから簡単だ。

朝のニュースを見ながら朝食を食べていると、女房が起きて来る。
食後は新聞を読み、トイレに行ったりして、またパソコンを見る。
翌日に投稿予定のブログをチェックして、文字の変換間違いなどが無いか確認する。 


東側の空も薄く赤く染まる。



午前10時前後になると、家を出る。
以前から予定がある日はそこへ行くが、なにも無い時は前日に無理やり行く先を決める。銀座という街は午前11時にならないと動き出さないので、予定の無い日は歩いて行き時間を稼ぐ。

11時30分になると、早目にランチを食べる。12時近くになると、店がサラリーマンで混むからである。いつもなにを食べるか迷うが、結局は「うどん」か「蕎麦」になってしまう。たまに何かで紹介された店を知るとそこへ行くが、大体が「ハズレ」である。 


 西の空全体が真っ赤に染まった。



食後はカフェに入りコーヒーを飲みながら、持参した本を読んだりスマホでニュースを見る。周りのサラリーマン達は午後1時前には店を出て行く。会社に戻るのだろう。
居残っている男達は、きっと「リモートワーク」や「在宅勤務」だと思う。

コロナ前のように、商談をしているサラリーマンはほとんど見掛けなくなった。
店の方も長居の人ばかりで、商売もあまり良くないと思う。


 上空まで真っ赤!



2時から3時頃になると、私は家に戻る。マスクを外し手を洗い、自室で普段着に着替える。そしてこの日に撮影した写真を整理し、ブログに載せる記事の下書きをする。
私のやっていることは、サラリーマンが営業報告書を書くのと同じだ。

3時過ぎになると女房が『お茶でも飲む?』と聞いて来るので、一緒にお茶を飲む。
時々、マンションの友人から連絡があり、『3階のカフェに来ないか?』と誘われるので会いに行く。


 雲が出て来て、そろそろ夕焼けも終る。



午後7時に夕食なので、それまでは本を読んだりテレビのニュースを見る。
私の家族団らんは、この時だけである。
夕食後は生ごみの片付けをして、同じ階にある「ゴミ置き場」に出しに行く。

そして午後8時15分に風呂にお湯を入れて、9時少し前に風呂に入る。
風呂から出て歯を磨いたら自室に戻り本を読み、その後でタブレットで動画を見る。
その内に眠くなり、午後10時30分か11時に本格的に寝る。それが私の1日である。


 隣のマンションのガラスに映る真っ赤な夕焼け



(おまけの話)
時々だが、『こんな生活をいつまで続ければ良いのだろうか?』と考えてしまう。
でも一方ではマンションの友人を見ると、『これでも良い方だ』と教えられる。
マンションの友人の殆どは「デジカメクラブ」のメンバーである。

現在は8人の所属だが、高齢化が進んでいるので増やしたいが増えない。
掲示板に『会員募集』などを出せない決りになっているので、募集の方法が無いからだ。


 成願寺の外塀には巨大な文字「莫玄想」と絵画



Xさん(元サラリーマン)は2年前に奥さんを風呂の事故で亡くしてからは、1人で生活している。先日、カフェで話をした時に、彼に聞いてみた。
私  『1人の生活はどうですか?』
Xさん『気楽でいい。以前の女房は自分に文句ばかり言ってた』

Yさんは(元サラリーマン)奥さんを介護施設に預けていて、1人で生活しているが週4日はヘルパーが来ている。
私  『1人の生活はどうですか?』
Yさん『1人と言うより、今は別々に暮らしているという感じ』


  このお寺には羅漢像がたくさんある。



Xさんは喫煙者なので、奥さんのいる時は部屋でタバコが吸えなかった。でも今は部屋で吸えるので量が増えた。
食事は自分で作っているが、いつも何か炒めたものなので飽きる。
Yさんは食事は1階のスーパーで、お弁当を買って来ている。だから2人とも私に『外食に連れて行ってくれ』と言っているが、Xさんは『アレルギーで玉子の入ったもにはダメ』と言うし、Yさんは『足が弱いので、階段のある店はダメ』と言う。

だから行く店が無く、滅多に一緒に行くことが無い。
そんなことで、結局は私は1人でサラリーマンのような生活をしている。
違いは給料が無いだけのような気がしている。


境内の大きな銀杏の木の下にネットを張ってギンナンを取る。


伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号

アクセス総数:1,394,351

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

コメント

    Shinji
    Shinji

    夕焼けと富士山、大きく伸びた青い陰。雄大なパノラマ、しかも次の5分間以内には消えてしまう劇場。マンションの高層階に住んでいるからこその見事な眺めです。

コメントを書く
お名前 必須

名前を入力してください。

メールアドレス
(表示されません)

正しいメールアドレスを入力してください。

コメント必須

コメントを入力してください。

コメントに不適切な言葉が含まれています

パスワード必須

パスワードを入力してください。

パスワードは半角小文字英数字で入力してください。

Cookie

心の伊達市民 第一号からの関連記事

伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号

アクセス総数:1,394,351

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

心の伊達市民 第一号のよく読まれている記事(直近期間)

心の伊達市民 第一号のカテゴリー

心の伊達市民 第一号のハッシュタグ

心の伊達市民 第一号のアーカイブ