■ノーベル賞の思い出
2010年のノーベル賞受賞者が発表となり、日本からは化学賞で鈴木章さんと根岸英一さんが受賞した。 先ずはお目出度いことである。
私とノーベル賞の関係はというと、「なにも無い」。
友人や知人にもノーベル賞をもらった人はおろか、少しでも関係のある人さえもいない。
ストックホルム
・・というわけで、私はノーベル賞には全く関係は無いが、ノーベル賞受賞者の晩餐会で出されるディナーコースを現地で食べたことがある。
2007年の秋に女房と北欧の旅に出た時のことである。
その時にスウェーデンに立寄り、ノーベル賞の受賞者の晩餐会が開かれるストックホルム市庁舎を見学に行った。
テレビで見る晩餐会の会場は、なんと普段はただの暗いホールで、晩餐会の時だけそこにテーブルを入れて会場としているのである。
ノーベル賞晩餐会会場の市庁舎ホール
私は日本を発つ前から旅行社に頼んで、ノーベル賞の晩餐会の食事を食べる予約をしておいた。
一般客は市庁舎の裏手にある地下のレストランで、ノーベル賞受賞者と同じメニューの食事が出来る。
そこは歴史的にも由緒ありそうな豪華なレストランで、入る前にビビる。「食事代は幾らなんだろう?」と心配になる。
メニューから前年の2006年の食事を注文した。
2006年のノーベルメニュー
今になって写真でメニューを見ると、スウェーデン通貨のクローナで1395SEKと書いてある。
現在は円高なので日本円で1万7000円であるが、当時はかなり高かったような気がする。
よく覚えているのは、大して美味しいものじゃなかったということである。
美人の女性衛兵
(おまけの話)
ノーベル賞を受賞すると、記念講演とか挨拶をしなければならない。
しかも英語でだ。
鈴木章さんも根岸英一さんも英語が堪能のようで、全く問題ない。
私はあまり英語は得意じゃないが、大勢の前で英語で挨拶をしたことが一度だけある。
それは20年くらい前の話で、オーストラリアとの合弁会社を設立する為に現地に出向いて、オーストラリア人の相棒と日本の農協に当たる全国会議の場に行った時のことである。
ストックホルムの裏町
私はただ付いて行っただけなのに、突然の指名で数10人のオーストラリア人の農協役員の前で挨拶をする羽目になった。この時は心底焦った。
そんなに焦ったことはそれまでに無い。
今となっては何を話したかも覚えていない。
また、彼らが理解してくれたかも分からない。
私の短い挨拶が終ったら、拍手があったことだけを覚えている。