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[2007.08.03]
■キュウリの味噌漬け活き造り
日本人は活き造りというのが好きだ。同級生の嵐山光三郎君が以前に書いた料理本に『茄子の糠漬け活き造り』というのがあったような気がする。 
 
その時は『変なことをする奴だなー。こんな馬鹿なことをしていれば、商売になるんだから作家は羨ましい』と思っていた。ところが伊達に来て気持ちが解放されたら、そのことを思い出した。そして、私は『キュウリの味噌漬け活き造り』を作ろうと思い立った。 


ある日、イコロに来た伊達の豪農のSさんにそのことを話した。Sさんは『それは無駄だな~。漬からないよ!』と即座に言う。農家の人の言うことだから間違いないだろうとは思うが、でも人には間違いというものある。 
 
まして彼はそれを試したことが無いのだから・・・・。でも、彼の良いところは、『最近、忘れていたバカバカしい事への挑戦という事を橋本さんに思い出させてもらった』と前向きである。 
 
 
イコロのビニールハウスにキュウリが植えられている。Sさんからよい返事をもらえないので、そこで試すことにした。 
長めのコップにSさんからもらった味噌を入れて、それをキュウリの下に台を置いて、その中にキュウリを差し込む。 
 
ついでに同じようにナスも作ってみる。 
とりあえずは生き造りが出来そうな形になった。それが8月29日午前9時である。 
これで明日まで待とう。 
 
翌日の午前10時にキュウリの状態を確認する。キュウリは細くなり味噌との間に空間が出来ていた。漬け具合はもういいようだ。1人で収穫して、後にTさんとSさんの為に味噌漬けをセットしてコテージに持ち帰る。昼に魚沼産コシヒカリのご飯で先ほど収穫した味噌漬けをおかずに食べてみる。 
 
 
美味い!女房は『爽やかな味がする』と褒める。活き造りは味噌漬けでも美味いということが分かった。次回はキュウリはそのままで良いが、ナスはもう1日おいた方が良いと思う。 
 
プロ農家のSさんは『漬からない』と言ったが、問題無く漬かった。プロというのは往々にして先入観があるので、試してもみないで駄目と言う。この場合は素人の勝ちである。 
 
(おまけの話) 
男という動物は若い頃には結構、バカバカしいことをやった経験がある。私の場合は色々とあるが、その内の1つに真冬のサイクリングがある。高校1年生の頃だと思うが、友人3人と小金井から霞ヶ浦までサイクリングに行った。 
 
まだサイクリング車の無い時代で、大きな荷台の付いた実用車での走行であった。深夜の0時に小金井駅前を出発して国道を土浦に向かった。この日は数十年ぶりという寒波のやって来た日で、母親は止めろと言った。 
 
それでも、今さら後には引けぬと出掛けたは良いが、寒くて参った。深夜の国道を走っているのはトラックばかりで、脇をゴーゴーと音を立てて走りぬけて行く。 
途中で水を飲もうと思い、自転車に付けておいた水筒を取り出したら、なんと揺れる水筒の水さえ凍っていた。8時間くらい掛かって水郷の町に着いたが、その時は3人とも疲れ果てていて、更に頬っぺたが凍傷にかかっていた。 
 
それでも昼食を食べてから、またその自転車で家まで帰って来た。今ならそんな馬鹿なことはしない。そうでもないかー? 
あの時に一緒に行ったE君はアメリカで中堅企業の社長まで昇り詰めたが、数年前にハワイで5夫婦で一緒にゴルフをしたのを最後に癌に倒れてしまった。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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