■♪ Ukulele への想い 「 現存する最古のウクレレ・メーカー 」
Ukulele は1879年(明治12年)8月23日に生まれ今年で 「 133 歳 」 になります。 ( Hawaii 州政府が、この日を 「 ウクレレの日 」 、つまり誕生日としてオフィシャルに定めている理由は、いずれまた・・・ )
1879 年生まれですが、実際に 「 楽器 」 としての精度を備えて製造されるようになったのは、もうしばらくあとのことのようです。
まだ(?)130年余の歴史しかない楽器ですが、この楽器を作り続けて100年近い歴史を持つメーカーがあります。
「 Kamaka Hawaii, Inc. 」
創業 1916 年 ( 大正 5 年 )
もちろん、Ukulele が生まれた初期の頃から製造しているわけですから 「 現存する世界最古の Ukulele Maker 」 です。
( 最初期にはほかにもいくつかメーカーがありました。 先月、 103 歳で他界された Bill Tapia 先生も、それこそ大昔、創業まもない Kamaka 社で完成品の検品作業に従事していたことがあるようです。)
「 Samuel Kaialiilii Kamaka 」
「 サミュエル・カイアリイリイ・カマカ 」
このウクレレ・メーカーを創業した方のお名前です。
この カマカ さんの 「 遺訓 」 で、後継者である息子さんやお孫さんたちが大切に守っている言葉があります。
"If you make instruments and use the family name, don't make junk.″
「 もし楽器を作って、ファミリーの名前を付けるなら、ガラクタは作るな 」
わかりやすく、しかも、 Ukulele に対する気持ちや姿勢が込められた、実に重みのある言葉です。
もちろん、100 年前の カマカ と、現在の カマカ の音色が全く同じはずはありません。
当然、カマカ・ウクレレ自身も 「 進化 」 しています。
世の中に 「 ウクレレっぽい音色 」 の Ukulele はたくさんあります。
( 「 ウクレレっぽい音色 」 も、個性ですから、私は好きですけど )
しかし、 「 ウクレレらしい音色 」 は、やはり 「 カマカ 」 といわれるのは、こうした創業当時から精度の高い楽器を作る姿勢があってのことでしょう。
( 「 ウクレレらしい音色 」 という定義はいつかまたお話しします。これだけでしばらく話せそう・・・ )
価格だけ見れば、カマカの何倍もする Ukulele は、世の中に本当にたくさんあります。
ところが、創業時から休むことなく一貫してウクレレ製造を続けているメーカーで、カマカ以上の歴史を持つウクレレ・メーカーは世の中に存在しません。
( アメリカの Martin 社も同時期にウクレレの製造をしていますが、 Martin 社は元々はギター・メーカーですし、復活したとは言え、途中で Ukulele 製造を中断していた時期がありました。 )
私が初めての Ukulele を買いに行ったとき 「 カマカのウクレレ 」 を希望したことは、以前お話ししました。
5年前は、それしか知らなかったのが第一の理由ですが、それ以来、やはり、私にとって 「 カマカ 」 はリスペクトすべきウクレレでした。
そして・・・、
とうとう、 「 KAMAKA 」 が、私のところにやってくるかもしれません。
(但し、まだ 「 材 」 の状態なのか、 Ukulele の形になりつつあるのか、完成したのか、その完成品がまだ Hawaii にあるのか、日本に向かっているのか、すでに日本の楽器店に到着しているのか、まったくわかりません・・・カスタムでも何でもなく、普通のファクトリー・メイド・タイプなのにです・・・苦笑。でも、 Hawaii 製はこれでいいんです。 )
5年もの間、随分と 「 回り道 」 をしましたが、その分、私も KAMAKA という Ukulele の価値を理解できる力を少しは身につけたかもしれません。
いずれ、あらためて、その 「 KAMAKA HF-3 」 を紹介したいと思います。
英語ですが、ここから KAMAKA のホームページをのぞいてみてください