■ ♪ ウクレレ話 「 LUNA 」
LUNA と聞いて最初に Windows のインターフェイスを思い浮かべる方は結構な PC マニアかもしれません。 余談はさておいて・・・。
ローマ神話の 「 月の神 」 を表わす言葉 「 LUNA 」。
これを社名やブランド名にしたウクレレ・メーカーが 2 社あります。
ひとつは、日本のメーカー。 もうひとつは英国にあるメーカー。
両社はまったくつながりのない別々のメーカーです。
今日は、英国のメーカーの LUNA のウクレレのお話です。
英国のウクレレ・メーカーなんて、イメージしづらいですよね?
実は、近年、ヨーロッパでもウクレレ演奏が結構なブームになっているようです。
英国には 「 大英帝国ウクレレ交響楽団 」 という25年以上の歴史を持つ、抜群にすばらしい演奏をするウクレレ楽団があるくらいです。
全員、 「 タキシード 」 と 「 イブニングドレス 」 で演奏するあたりは、いかにも 「 英国 」 といった感じです。
( んっ?じゃあ、我々日本人は、束帯と十二単で演奏すべき?・・・笑 )
LUNA はもともとギターなどの弦楽器製造メーカーですが、ウクレレの製造も手掛けて始めたようです。
コンサート・サイズとテナー・サイズを中心にウクレレを作っていますが、何と言ってもデザインがとても素敵です。
それもそのはず、 「 女性ステンドグラス・デザイナー 」 がデザインしたという 「 見せるウクレレ 」 でもあります。
今回、紹介するのは 「 UKE FLORAL コンサート 」 というモデル。
ヘッドのロゴ
ボディ全体は、赤紫色で華やかな色合い。ウクレレに似合うかも。
何と言っても、特徴的なのは、サウンド・ホールに配された 「 ハイビスカスとプルメリア 」 のインレイ。
数種類の貝を使ったとてもきれいな象嵌細工です。
そして、秀逸なデザインは、フィンガーボードのポジション・マークです。
一般的には単純な 「 ドット・マーク 」 が多いのですが、 LUNA はそれを 「 月の満ち欠け 」 で表現しました。
見事な着眼点・・・恐れ入りました・・・。
一丁前にピックアップも搭載しています。(笑)
ボディ内のラベルにも満月をあしらっています。
なかなか見事なセンス。
作り込みは丁寧で、どこにも違和感はありません。
ボディの厚みも大きくないので女性にも扱いやすいかもしれません。
ボディ材は、フレイム・メイプル。カエデです。
結構な杢目が見えています。
メイプルは、私のメイン器もそうですが、キンキンし過ぎない柔らかな音色が特徴です。
きっと、弾き込むと綺麗な音色を奏でる Ukulele になると思います。
今回、この 「 UKE FLORAL コンサート 」 は、女房のソロ中心用に購入したものですが、同時期に DUA メンバーになった Ms.Fujikawa も 「 UKE DOLPHIN コンサート 」 を購入。
「 UKE DOLPHIN コンサート 」 は、ブルーのボディに、サウンド・ホールにはイルカのインレイが施されたとてもきれいな Ukulele です。
きっと、近々、みなさまのお目に留まることと存じます。