伊達発

ベトナム(34)・花嫁をもらいに行く

心の伊達市民 第一号

心の伊達市民 第一号伊達季節移住のススメ

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

(2013年8月20日)
顧問先の社員が社内結婚をすることになった。
結婚式の前に「花嫁をもらいに行く儀式」があると、ソン社長から聞いた。
結納とは別の儀式で、結納は既に済んでいる。

花婿の家で先祖に結婚を報告する。

 

その儀式は結婚式・披露宴の当日の朝に行われた。
私はソン社長に誘われたので、興味本位でカメラマンとして参加した。

花婿の実家に親戚一同が結集する。
そこで先祖の仏壇に息子の結婚の報告をする。
その後、みんなで先方の家に、花嫁をもらいに行く。

花嫁を迎えに行く時の祝いの品。


今回は花嫁の実家がベトナム中部で遠方なので、花嫁の一族が宿泊しているホテルに出向く。
お祝いの品が用意されている。
伝統に沿って、お菓子、果物、酒、噛みタバコなどがある。 

ホテルの玄関では花嫁の一族が出迎える。


ホテルの玄関先に花嫁の一族が勢ぞろいして、花婿の一行を出迎える。
私も花婿一族に続いて入場する。中には祝いの席が設けられている。

会場では、花嫁の引き渡しの儀式が厳粛に行われる。


仲人が両家の紹介を促し、両家の代表がそれぞれ紹介する。
その後で、盃で親戚の固めの式が行われる。

親戚代表が型通りに、祝いの言葉を述べているような感じがした。

お祝いの品をテーブルに乗せて、なにやら儀式をしている。
その度に両家で盃を廻す。

指輪の交換。(結婚式、披露宴では行わない。)

花婿が花嫁の指に結婚指輪をはめる。
花嫁も同じように花婿の指に結婚指輪をはめる。

両家の親戚が次々とプレゼントを持って前に出て花婿、花嫁に手渡し、その都度、
仲人らしき人が相手の一族に誰であるかを紹介する。

なんだか良く分からない内に式は終り、みんな外へ出る。
そして、そこで全員で記念撮影となる。

祝いの品。(噛みタバコらしい)


また車に乗って家に戻る。今度は両家が揃っている。
そしてまた仏壇に結婚が固まったことを報告している。・・・・らしい。

また盃を交わすと、食事となる。
私はベトナム食は飽きたし、着慣れない背広にネクタイで、汗びっしょりとなってしまったので、こっそりと席を外してホテルに戻った。
でも、珍しい経験をさせてもらったと感謝している。

両家が花婿の家で、また儀式を行う。


(おまけの話)

ある時、会社でソン社長が話したことが、非常に心に残っている。
それは「日本とベトナムの違い」である。
大きな違いは「社会人の国と、家族人の国の違い」である。

花婿のお婆さんと。


社会人は日本人なら分かる。
家族人というのはソン社長の造語であり、家族第一主義の考え方である。
ベトナムでは家族が一番重要である。

ベトナム人は「どんなことでも家族の為なら許される」と考える。
家族以外はどうでもいいのである。
他人のことより自分と家族が全てであるから、時には自分より家族が優先する。

美人の花嫁と花婿


これを知って、今までの疑問が解けた。
利己主義も賄賂も交通違反も、全てこれで解ける。

だから身分不相応な結婚披露宴も、親戚がお金を出し合って開くのである。
その代り、日本へ行った実習生は家族に働いたお金を仕送りしなければならないのである。
この習慣を直さないと、ベトナムの発展は難しいと思う。

花婿の実家の前で、ソン社長と。

 

 

 

 

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