伊達発

万座温泉1人旅(2) 

心の伊達市民 第一号

心の伊達市民 第一号伊達季節移住のススメ

記事一覧

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

ホテルの朝は寒かったので、いつもより少し早く目が覚めた。
ガラス窓が広く開いていて、景色を楽しめるようになっている。
目の前はスキー場のリフト乗り場のようで、どうやらゲレンデの頂上位置であるようだ。

ここは標高1800メートルなので、遠くの山々も見える。太陽は左の方角から昇るようだ。
全山紅葉は見られなかったが、山々はうっすらと黄ばんで来ているように感じた。

県道466号線を行くと、「牛池」がある。

 

朝食は午前6時30分からなので、いつもの家での生活とあまり変わらない。
バイキング朝食を食べてから、ホテルで「ウォーキング地図」をもらって7時30分にホテルを出た。
誰も歩いていないし、車も通らない。残念なのは紅葉を期待して来たのだが、ホテルのフロント係の話では『今年は暖かく、紅葉は10日ほど遅れている』と言っていた。
それでも至る所で見られる「ナナカマド」は紅葉していて、真っ赤な実を付けている。

「牛池」の由来は色々あるが、ハッキリしないようだ。

 

ホテルから5分ほどの場所に「牛池」という池がある。
1周が300メートルくらいの小さな池だが、静かな湖面に対岸の白樺の木が映って美しい。
池に続いて木道の遊歩道があるので、それを辿って歩いて行くと湿原に出て空が開ける。

ホテルでは室内でも外でも、どこでも硫黄の匂いが漂っている。私は温泉が好きで、特に硫黄温泉が大好きなので硫黄の匂いは嫌ではない。でもいつも硫黄の匂いでは、綺麗な高原の空気も吸いたくなる。
誰かに出会った時のためにマスクは持参しているが、思いっ切り深呼吸をしながら木道を歩いた。

木道を進むと「湿原」に出る。

 

次は万座温泉の「源泉」を見に行く。
県道から横に逸れる道は通行禁止でロープが張ってあり、「熊の通り道、立ち入り禁止」の札がある。
長い坂道を登るのは辛い。下り坂になると、硫黄の匂いがして来た。

途中に何軒かの大きな旅館があるが、その前を通り過ぎると坂の下に源泉が見えた。
アチコチに「この付近は硫化水素発生の為、危険、立ち入り禁止」の立て札がある。その為に源泉には近寄れない。

熊がアチコチに出没しているらしい。

 

案内看板を見たら「熊四郎神社」があると書いてあるので、石段を登ってみた。
すると熊四郎洞窟があり、その中に小さな社があり、それが熊四郎神社だった。
なんだか物足りないので、先に進み「熊四郎山」(1984M)を登ることにした。

「熊四郎とは何者なのか?」は分からずに石段を登るが、これが急階段で落ちたら死ぬ。
頂上付近の見晴らし台まで600段以上もあったが、30回くらいは休んだ。

万座温泉の源泉は湯量が豊富なようだ。

 

帰りは横道の斜めの山道をダラダラと下る。
高原植物の宝庫で、写真を撮りながらユックリと降りて行った。
ホテルに戻り荷物を置いてから、宿泊ホテルの系列の「万座高原ホテル」に行った。

こちらは休業中だが、お客の「高原ホテルの露天風呂に入りたい」との要望に応えて、露天風呂だけ営業している。ここと宿泊先とはシャトルバスが1時間おきに出ているが、下り坂で行けるので歩いて行った。

熊四郎洞窟の奥に、小さな社があった。

 

受付もなにも無く、表示にある「エレベーターでGまで行って下さい」に従ってエレベーターに乗る。
ここの露天風呂は混浴のようで、注意書きがあった。
「男性はタオルを腰に巻いて下さい。女性は湯浴み着を着て下さい。お互いに気持ち良く過ごして下さい」とあった。

外に出ると小さな露天風呂が5ヶ所くらいあり、女性が入っている。女性といってもオババだが。
でもなんだか一緒には入りずらい。1ヵ所だけ男性だけが入っている風呂があったので、そこに入って静かにしていた。でもなんだか落ち着かず、温泉を楽しむどころでなく出てきてしまった。

熊四郎山の頂上付近の見晴らし台まで石段が続く。

 

(おまけの話)
万座プリンスホテルの「コロナ対策」である。
先ず最初は無料送迎バスから始まる。所定の時間になると大型バスがやって来る。
運転手が宿泊ノートと乗客名を照合して、入口で検温をする。
そして手指の消毒をしてから、健康状態のチェックシートを渡されて、それをバスの中で記入する。

熊四郎山の見晴らし台から万座温泉街を見下す。

 

バスがホテルに到着すると、「3密」を避ける為に、フロントの男性がバスに乗って来る。
そしてコロナ対策の説明をしてから、風呂、食事の案内をする。次に各自に部屋のカードキーを渡したら、お客は夫々勝手に部屋に行く。荷物は運んでくれない。

部屋の前に行くと、ドアーに「室内の消毒済み」の紙テープが貼ってある。
鍵を開けるとテープが切れる仕掛けとなっていて、「消毒後は誰も入っていませんよ」という証明となる。

熊四郎山から下りる時は、高山植物の原生地を通る。

 

風呂場の入口には消毒薬が置いてある。温泉の中ではマスクはしないで良い。
風呂から出ても「冷水サービス」は無く、勝手に自販機で買う。
食事は2班に分かれていて、入口で手指の消毒、マスク入れを渡される。

バイキング方式だが、お客は勝手に料理を取ることは出来ない。
テーブルは4人掛けに2人で、他人同士は座らせないので、私は1人で黙って食べる。
ホテル側は必要以上にコロナ対策をしている。もしクラスターでも発生したら、閉鎖となるからだろう。

高原ホテルの先にある「空吹見晴」のもう1つの源泉。

コメント

    • Shinji
    • 2021.10.14

    熊四郎神社の急な階段をよくも昇りきりましたね。一人だし、もし事故があったらたいへん、と最近の私は用心深くなっています。若い頃は知らない土地でもどんどん一人で行っていましたが。
    旅館のコロナ対策の詳細、詳しくレポートされていて現状がよくわかります。

    • 信濃 征太郎
    • 2021.10.14

    曲がりくねった坂道、急な階段、人気のない道。わが故郷を思い出させてくれる風景です。温泉が出ればあの地もこのようになったのかなと想像させてくれました。なれない場所の一人歩きは危険が伴います。熊が出てくるかも!?しれませんしね。