伊達発

人生いろいろ・・・(おまけの話)  

心の伊達市民 第一号

心の伊達市民 第一号伊達季節移住のススメ

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

少し前にこのブログで「ゲルニカ」を書いた。
その時に気が付いた。もう1人、大事な芸術家の話があることを・・・・。

その人(Xさん)は、私の小学校時代の図工の先生だった。
私が中学生の頃、父親の工場の前の土地が当時としては珍しく、教職員用に大規模に分譲された。

群馬県のアンテナショップ「ぐんまちゃん家」銀座店の達磨。

 

そしてX先生が工場の正面の、角地30坪を購入して住むようになったのである。
そのお隣は、私の小学校の担任の女の先生が買った。
当時、Xさんは小学校の教員と画家の2足の草鞋を履いていた。

しかし副業の絵画はなかなか売れなかった。
まだ自分の絵の方向性を決めかねていた時代のことだった

最近の達磨は赤色だけでなく、色とりどり。

 

Xさんは自宅の2階から、私の父の工場の絵を描いていたようだ。
ある時、父に連絡があり、「工場の絵を描いたので、見て欲しい」と言った。

父が見に行くと、その絵は工場の門を入ったところに停めてあるトラックと工場の建物で、なんということも無い大きな絵だった。
その時の詳しいやり取りは聞きそびれたが、やがてその絵が我が家にやって来た。


その絵を幾らで購入したかは不明だが、なにしろトラックに社名まで入っている絵なのだから、父以外に買う人はいない。

その後、また工場を描いて持って来たので、父は仕方なく、また買った。

それに懲りたか、父はXさんに提案した。「駅に近い場所に200坪の土地を持っている。
その土地の半分と、先生のお宅を交換しましょう。
工場がうるさいでしょうし、車の出入りも激しいので創作には具合が悪いと思います」。

17センチの達磨が1100円は安いかも?

 

喜んだXさんは父が「どちら側の半分でもお好きな方を」の言葉に喜び、駅に近い方の半分と交換したのである。Xさんにとっては、とても有利な取引だった。

その場所は細い道路から畑へ通じる、いわゆる畑道で、人が1人通るのがやっとの道幅だった。
その奥側が残されたのである。

やがて何年か経ち、私は結婚して新居を構えることになったのが、その残された半分の土地だった。


ところが世の中は皮肉なもので、私が住むことになった土地は区画整理で6メートル道路に面することになった。一方のXさんの家は、相変わらず畑道である。

Xさんが選んだ土地は創作活動をするには静かで良い場所だが私道なので下水道も市が引いてくれず、
水洗トイレが出来ないし車も入らない。

オーソックスな赤色達磨

 

私達が住むようになってからも、なんとなくぎこちなく垣根越しにたまに話をする程度の付き合いだった。
Xさんはあまりお金が無くモデルを雇えないのか奥さんを裸にして裸婦の絵を描いていた。

出来上がった絵を見たことがあるが、その絵は全く奥さんと似ていなかった。
裸婦を描くのは想像では難しいのか、やはり裸の女性が必要なのかもしれない。
今はご夫婦ともアチラヘ逝ってしまい、私達も引っ越してしまった。


(おまけの話)

Xさんと交換した会社の目の前の土地の、その後の話である。
ボロの建物は残されていたので、そこを父は会社の社宅にした。

そして経理部長(Yさん)が家族で住むようになった。
Yさんの子供は男の子1人で、なかなか優秀で東大を卒業し大手企業に勤めるようになった。

「HOOTERS」銀座店。

 

やがてYさんの長男が結婚することになり、Yさんは私に嬉しそうに報告に来た。
そして言った。「お嫁さんが来たら、1階に我々夫婦、2階に長男夫婦が住む」。

私は余計なお世話と思いながらも、Yさんに言った。
「同居しない方が良いと思う」。

Yさんは「大丈夫です。我が家は仲が良いから、他所の家みたいなことにはなりません」と言った。

アメリカではトランプ大統領も、ご贔屓らしい。

 

やがて若夫婦に子供が生まれた。そしてYさんが私に愚痴った。
「嫁さんが赤ちゃんを抱かせてくれない。口もきいてくれない」。
私の予想通りのことが起きた。そして暫くして、息子夫婦は引っ越して行った。

その後は音信不通となったようだ。その後、Yさんは定年になりそこに住み続け、会社所有のワンルームマンション30室の管理人をしてもらった。

しかし居住者に威張り散らし、どうにもならないので辞めてもらい故郷に帰って行った。
「人生いろいろ」である。

経営不振で赤坂、新宿、大阪が閉店となり、銀座はいつまで続くか? 私はこの店に一度だけ、行ったことがある。

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