伊達発

有朋自遠方來。不亦樂乎 

心の伊達市民 第一号

心の伊達市民 第一号伊達季節移住のススメ

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

ブログ閉鎖中の話題(2017年3月1日)

私が以前に住んでいた小金井の友人のHさんからメールが来た。
「故郷に帰っていたが日本ハチミツを持って帰って来たので、ハチミツ好きの橋本さんにプレゼントしたい」と、あった。
私は嬉しくなり、「それでは、我が家に遊びに来て!」と返信した。

隅田川に架かる勝鬨橋から東京湾方面を見る。 右側が築地市場。

 

その時に突然だが、「有朋自遠方來。不亦樂乎」という漢文が頭に浮かんだ。
私の高校時代の学科に「漢文」という授業があった。
最初はなんだかよく分からなかったが、その内に面白くなって来た。
漢文は漢字だけで簡潔なので、文章としては詩的で美しい。

勝鬨橋から佃島方面を見る。 正面のビル群はリバーシティ21。

 

漢文には「レ点」というのがあり、後ろの漢字が前に来るのが面白かった。
日本人なら「有朋自遠方來。不亦樂乎」を分かってはいると思うが、このブログを読んでいるベトナム人の為に解説する。

この文章を日本語にすると「朋(とも)あり。遠方より来る。また楽しからずや」となる。
これを簡単に訳すと、その意味は「友達が遠くから来るのは楽しいことだ」となる。

大江戸線「勝どき駅」改札口。 午後1時30分に私は改札口にHさんを出迎えた。

 

Hさんと私は因縁話がある。
かなり前の話だが、ある時、家の近くでHさんと出会ったので、近況を知らせ合った。
私は既に会社を売却して引退していたので、Hさんに「もう会社を畳んだら?」と言った。
そんなお節介をした結果か?、本当に会社を畳んだり、社長を辞めた友人が4人もいる。

我が家から大手町方面を眺めるHさん。

 

Hさんもその中の1人で、私の見るところHさんは人が良過ぎて「社長職に向いていない」男だった。
そんなHさんも私が背中を押したのか突き飛ばしたのか分からないが、しばらく後に本当に会社を畳んだ。

そしてそれから数年後の先日の午後に、Hさんは我が家にやって来た。
今まで我が家に来たことが無かったのが、不思議なくらいの関係なのにである。

お土産の日本ハチミツ。 今や日本蜜蜂が殆どいなくなったので、非常に貴重なハチミツである。

 

彼は生まれて初めて高層マンションに入り、上空より見るその都会の風景、仕様、付帯設備などに驚いていた。我が家でお茶を飲みながら、現役の時の苦労、引退後の静かな生活などの話をしていた。

Hさんはお土産に貴重な日本蜜蜂のハチミツを持って来てくれた。
現在は市販されているハチミツは全て西洋蜜蜂から採っている。
間もなく日本蜜蜂は絶滅してしまうかもしれない。

Hさんの庭で育てた夏ミカンと、それで作ったジャムのお土産。

 

せっかく遠くから来たのだから、ゆっくりして行って欲しかったのだが、年寄りの特徴で「暗くなる前に家に着きたい」と言う。私も似たような年齢なので、Hさんの気持ちも分る。
最後にHさんは「橋本さんが私の背中を押してくれたことが、私が会社を畳むキッカケになった」と感謝していた。 その言葉が私にはとても嬉しかった。

私の住むマンションは四方が水で囲まれている。 マンション裏手の水路から東京レインボーブリッジ方面を見る。 左側はオリンピック選手村の工事中。

 

(おまけの話)
私も女房も東京生まれ、東京育ちなので故郷と呼べる田舎が無い。
小学生時代に友人が「夏休みは田舎に行く」と言うのを聞くと、とても羨ましかった。
「俺にも田舎があればなー」といつも思っていた。
だから私は行くところが無く、いつもプールに行っていた。

同じ場所から反対側を見る。前方は月島方面。

 

大学生の頃だがある時、友人に「佐渡に行かないか?」と誘われた。
詳しく聞いてみたら、彼の店で働く若い女店員の故郷が佐渡で、彼女がお盆休みに佐渡に帰る時に一緒に行こうという話だった。
田舎が無い私は大賛成で話に乗り、佐渡へ旅立った。

マンションの北側を流れる水路。 新島橋の上から、豊洲新市場方面を見る。

 

彼女の実家は農家で、本当の田舎だった。(現在のベトナムの田舎に似ている)。
電気は来ていたが、風呂が無い。水道は無くて、井戸水を汲むのである。

夜に喉が渇いたので井戸に水を飲みに行ったら、そこには彼女が全裸で水浴びをしていた。
いやー、驚いた。生まれて初めて若い女性の裸を間近で見てしまった。
「こんばんわ」と言うのも変なので、黙ってその場を離れた覚えがある。

同じ場所から反対側を見る。 正面の向こう側は隅田川で、対岸は築地市場。

コメント

    • 信濃 征太郎
    • 2021.03.27

    どこかで見たことのある?後ろ姿だ。そう思いながらブログを開くとなんと!私のものでした。あの時からもう五年も過ぎてしまいましたね。つい先日、家内とそのことを話したばかりでした。 故郷の弟に聞くと日本ミツバチはその後もあまり元気がないようです。コロナ禍のこともありもう何年も帰郷できません。豪雨災害などによりあちらの様子も大きく変わっているようです。様々なことが落ち着いて蜂蜜の収穫量が増えてきたらまたお届けしたいと考えております。