ある日のTVニュースで、「マイナス5度のサイダーの自動販売機」というのを見た。これは「三ツ矢サイダー」が販売していて、特別仕様の自販機で売られている。



3台の自販機の、一番右側だけが「マイナス5℃サイダー」

説明によると「マイナス5℃前後という一定条件で、キャップを開栓するとサイダーがシャーベット状に凍って行く」ということのようだった。


この自販機は全国の25ヵ所に設置されていて、東京はお台場1ヵ所だけであると分かった。
そうなると「行かねば!」と思うところが、私の軽いところだ。



自販機に貼ってある「氷点下の三ツ矢サイダー」の広告。

販売は「限定1日40本」なので、売り切れを避けて夏休みが終ってから行ってみた。
こんな珍しいサイダーは目立つところにあるはずだから、すぐに分るに違いないと思った。


行く前にネットで調べた時に、その場所は「デックス東京ビーチ・ジョイポリス入口前」と書いてあった。ところがドジをした。そのメモを持って来るのを忘れた上に、タブレットも忘れて来てしまった。



販機の表側のサンプル。

「デックス東京」だけは覚えていたので、1階を中心に探したが自販機自身が無い。
開いている店の人に聞くのも恥ずかしいので、我慢して探した。

全く見付けられなかったので諦めようかと思ったが、念のために2階に上がってみた。


夏休みも終り、子供も観光客もいない。歩いている人は誰もいない。
これなら1日限定40本は、売り切れるはずがない。「なんとしても探さねば」と思った。



「ご購入後、すぐに開栓して下さい」と表示があった。

私の子供の頃は「サイダー」、「バヤリースオレンジ」、「カルピス」が夏の飲み物のチャンピオンだったと、変なことを思い出した。
「三ツ矢サイダーを最後に飲んだのはいつのことか?、何年も飲んでいないなー」などと思い出しながら捜し歩いた。


そして遂に見付けた。
それは2階の中央デッキ通路に、ひっそりと設置してあった。
自販機でサイダーは普通は120円であるが、マイナス5℃のものは140円だった。



持参したコップに注いだら、すぐに小さな粒が凍った。

お金を入れて、ボタンを押す。ゴロンという音がして、下からサイダーが出て来た。期待に胸躍る瞬間だ。


出て来たボトルを手に持った感じは、通常の冷えた飲み物だった。
キャップを廻す。自宅から持参したコップにサイダーを注ぐ。



見た目ほど氷塊は硬くなく、口の中に入れた途端に溶ける。

すると静かにサイダーが表面から、小粒の氷で凍って行くのが見える。
それをすぐに口に含んだ。硬い氷塊の感触は無い。
僅かに柔らかい氷の粒を感じる。


コップに2杯目のサイダーを注ぐ。1回目ほどには、氷の粒は多く出来ない。
冷たくて美味しいが、もう私にはボトル1本を飲み干すだけの胃袋が無い。



開栓後、2分程度で普通のサイダーになってしまった。

最初にキャップを開けてから、2分程度でもう氷の粒は無くなってしまった。
わざわざマイナス5℃のサイダーを飲みに行って分かったが、我が家の冷蔵庫の冷凍室にサイダーを入れれば同じものが出来たのではないかと思ったのであった。


(おまけの話)
お台場のネタは、今までに何度も使った。
そうかといって、「おまけの話無し」というわけにもいかない。



お台場の海岸からレインボーブリッジを見る。

マイナス5℃のサイダーを飲んだ後に、「これからどうしようか?」、「帰るには早過ぎるしなー」と思った。


目の前にはレインボーブリッジが見える。この日の気温は32度で、湿度も高い。
「熱中症」が気になったが、レインボーブリッジを歩いて渡ることにした。



レインボーブリッジの歩道を歩く

いつもは芝浦側から歩くのだが、今回は初めてお台場側から歩いた。
歩道の両側は東京湾で、右手にビル街や私の住むマンションが見える。
左側は一般道と「ゆりかもめ」の線路で、大型トラックがゴーゴーと音を立てて走って行く。


しばらく歩いて気が付いた。お台場側から芝浦側までは、殆ど登りである。
歩いている人は私以外にいない。高い橋の上だというのに、期待に反して風が吹いていない。
ヨロヨロと歩いて、やっと芝浦側に渡り切った。


右側には素晴らしい東京のビル街が見える

マイナ5℃のサイダーを飲んでから、「ゆりかもめ」の芝浦ふ頭駅まで40分だった。
「熱中症にならなくて良かった」というのが、今日の収穫だった。



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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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