伊達発

「市ヶ谷の杜」で印刷の歴史を見る 

心の伊達市民 第一号

心の伊達市民 第一号伊達季節移住のススメ

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

メディアが新型コロナウィルスをオーバーに言い立てるので、色々なイベントが中止や延期になっている。
3月になると、例年なら梅の花が咲き、菜の花畑にミツバチが来る。
それを撮影に行ったりして気持ちも明るくなり、かなり時間も潰せた。
それがコロナのせいで浜離宮恩賜庭園も閉鎖となってしまい、私の気持ちも暗くなっている。

2年前の浜離宮恩賜庭園の「菜の花畑の蜜蜂」。

 

そこで色々な媒体を熱心に見ては、面白そうな話題を探すのが日課になっている。食事に行けば店に置いてある無料の小冊子をもらって来たり、ネットや雑誌でイベントを探す。

そんな時になにかは忘れたが、「市ヶ谷の杜」の一般公開の告知を見付けた。
最近は写真展、美術館などは、全てネットで予約事前申込となっている。
そこで早速、申し込んで見に行った。

「市ヶ谷の杜」は大日本印刷本社の隣にある。

 

「市ヶ谷の杜」というのはHPによると、【2020年11月に市谷に誕生した本づくりの文化施設です。館内では、文字のデザイン、活字の鋳造から、印刷、製本までのプロセスを展示しており、印刷機が稼働する様子や活版職人が作業する姿も動態展示の形で公開します】とあり、大日本印刷が1886年にこの地に印刷工場を建設した由緒ある場所のようだ。

現在でも動く古い印刷機。

 

この辺りは昔から出版社や、本関係の印刷工場の多い場所である。
「市ヶ谷の杜」の場所は、JR「市ヶ谷駅」、大江戸線「牛込神楽坂駅」、「牛込柳町」の3駅から同じくらいの離れた距離にある。

しかもこの辺りは坂ばかりある場所なので、市ヶ谷駅は坂下にあるので登るのが辛いので避ける。そこで坂上にある「牛込神楽坂」か「牛込柳町」を選ぶことになったが、昼飯のことを考えて「牛込神楽坂駅」で下車した。

大小様々な活字を収納した棚。

 

予約した日の午後1時少し前に、現地に行く。
最近はどこへ行っても、入館の前に手指の消毒、カメラで検温がお決りだ。

この時間の見学者は私を含めて4人だけだった。
美人の係員から館内の地図を渡され説明を受けて、あとは自由に見て廻る。
見学コースは1階と2階にあり、写真撮影も自由である。

文字の母型を作る。

 

1階には昔の印刷機が置いてあり、印刷はしていないが動いていた。
その奥には壁いっぱいに活字の棚があり、大小の膨大な数の活字が収められていた。昔は植字職人が、手早く活字を拾い出す技に驚いたことがある。

2階に行ったら男性の係員がいたので聞いてみた。
「私の子供の頃はガリ版というのがあったが、それは活版より古いのですか?」
すると係員は「いいえ。活版の方が古くからあります。RISOのリソグラフは、原理がガリ版の現代版です。印刷スピードが速いのが特徴です」と教えてくれた。

小さな活字をルーペで拡大して見る。

 

私の小学生の頃は、担任の先生がガリ版で生徒に配布する資料を印刷したものだ。今では誰でも家庭で簡単に印刷が出来る世の中となった。

私が使っているEPSONのプリンターは手軽だが、かなりインク代が高い。
安い互換品を使ったら「純正品以外のインクを使用した場合は、保証できません」と毎度、警告が出るのは嫌がらせみたいで勘弁してほしい。
「市ヶ谷の杜」は昔を思い出させてくれる、面白い博物館だった。

入館記念のお土産品「ルーペ、物差し、インク修正器」

 

(おまけの話)
市ヶ谷の隣の神楽坂はお洒落で落ち着いた町で、昔はとても良かった。
それがいつの頃からかメディアで紹介されるようになり、観光客が増えて町の雰囲気が少し変わってしまったのは残念である。

神楽坂は名のとおり、「坂の町」である。
どこでもそうだが、「坂」のある町は独特の情緒があるので私は好きだ。

神楽坂の途中にある「善国寺」

 

私の中学・高校時代の友人もこの町に住んでいたので、以前は時々は神楽坂で彼に会って芸者さんが開いたカフェでお茶を飲んだりしていた。

その友人もしばらく前に倉敷に引っ越してしまった。
段々と友がいなくなって行くのは仕方ないとは思うが、とても寂しいものだ。
でも市ヶ谷まで来たので、久し振りに神楽坂に行ってみた。

元神楽坂芸者さんの経営している「Cafe Patio」

 

神楽坂もご多分に漏れず、コロナのせいで往時の賑わいは無かった。
昼時だったので、今までに何回も行っていた日本蕎麦屋「山せみ」に入った。
蕎麦だけでは経営が厳しいのか、トンカツをメインに打ち出していた。

そこでランチメニューの「ヒレカツとモリ蕎麦」を注文した。
出て来たヒレカツを食べて驚いた。蕎麦よりトンカツの方がズーと美味しかった。ハズレを覚悟して食べたが、こんなこともあるのだ!

「山せみ」のランチ「モリとヒレカツ」(1100円・税込み)

コメント

    • 信濃 征太郎
    • 2021.03.18

    学生時代に市ヶ谷近くの印刷屋でアルバイトをしたことがありました。機械から出てくる印刷物を整える作業でした。切れ間なく働かねばならないので疲れましたね。 アップダウンの多い場所を歩くのは体に堪えます。坂道しかないところで生まれ育った私も、最近は膝や腰が痛いのでうまく進めなくなりました。悠々とでなくゆるゆると歩を進めております。