伊達発

芸術を理解できない私

心の伊達市民 第一号

心の伊達市民 第一号伊達季節移住のススメ

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

「パビリオン トーキョー 2021」という小冊子をもらった。
説明書きによると、「新国立競技場を中心とする複数の場所に、建物やオブジェを設置し、自由で新しい都市のランドスケープを提案する世界初の試みです」とあった。

都心8ヵ所にそれぞれの分野で活躍しているクリエーターが、自信作を展示しているようだ。
しかも嬉しいことに、見学が無料というのがありがたい。

作品のQRコードをスマホで読み取ると、作品ごとのミネラルウォーターがもらえる。

 

全部で8ヵ所なら、3~4回に分ければ行けそうだ。
各作品の作者がその作品について、思いを述べている。
それが芸術に疎い私には異星人の言葉のように思えた。

(妹島和世)【水明】・・・浜離宮恩賜庭園
『浜離宮は水とともにある庭園と言えると思います。その風景に現代を表するような水を足してみたいと考えました。曲水は、遠くから見ると留まっているように見えます。でも、近づいて見ると静かに流れていることに気づきます。このゆっくりとした水は、過去、現在、未来へのつながりを表しています』

【水明】・・・浜離宮恩賜庭園

 

(藤本壮介)【雲のパビリオン】・・・代々木公園
『外観があるが壁はなく、しかし内部空間は存在する。しかもその空間には三次元的に非常に複雑でダイナミック。建築では絶対に表現できない、しかし建築的な何かがあるように感じさせる存在が雲なのです』。

【雲のパビリオン】・・・代々木公園

 

(藤森照信)【茶室・五庵】・・・明治公園
『私は高いのが好きなんです。茶室自体が周りからよく見え、そこからさらに競技場を見る。お茶室っていうのは別世界が必要なんですよ。地上にあるより、やっぱり高さが必要で、高いところに登って、狭くて暗いにじり口から上がっていくと、景色が違って見える。この効果は茶室ならではのものです』

【茶室・五庵】・・・明治公園

 

(会田誠)【東京城】・・・神宮外苑銀杏並木
『強調したいのは恒久性とは真逆の仮設性、頼りなさ、ヘナチョコさ、しかしそれに頑張って耐えている姿である。どうなるか、やってみなければわからない。一か八か作ってみる。それを現在の日本、東京に捧げたい』。

【東京城】・・・神宮外苑銀杏並木

 

(藤原徹平)【ストリート ガーデン シアター】・・・渋谷区神宮前
『植木は東京という都市の最小スケールの秩序と言ってもよいかもしれません。このパビリオンを通じて、東京の植物と道にまつわる物語を提示しようと思います』

【ストリート ガーデン シアター】・・・渋谷区神宮前

 

(平田晃久)【Global Bowl】渋谷区・国連大学前
『最近、僕たちが設計するような建築は、無味乾燥の現実にプスッと突き刺さる異次元にならなければならないとも考えたりしますね』

【Global Bowl】・・・渋谷区・国連大学前

 

(石上純也)【木隠雲】九段ハウス
『九段下に昭和2年、実業家の山口萬吉によって建てられた古い邸宅がある。この邸宅の美しく古い庭に日差しを柔らかく遮る日除けを計画する。構造体に開けられた無数の穴から無数の光の粒が、樹木からの木漏れ日と混ざり合う。樹木の間から覗く風景は消え去り、夏の強い日差しは和らぎ、訪れる人々はこの庭のなかに流れる古い時間と共に過ごす』

【木隠雲】・・・九段ハウス

 

(おまけの話)
何と言ってもこの中では、真打は草間彌生氏であろう。
17年前に瀬戸内海に浮かぶ小さな島、直島の「地中美術館」を見に行ったことがある。
その時に海岸に巨大な水玉模様のカボチャが置いてあった。それが草間彌生氏の作品で、その時、私は初めて彼女の作品を直に見たのである。

(草間彌生)【オブリタレーションルーム(消滅部屋)】・・・渋谷区役所第二美竹分庁舎
『たとえば身体じゅうに水玉をつける。それから、バックもすべて水玉模様にしてしまう。それがセルフオブリタレーション(自己消滅)。あるいは、馬に水玉をいっぱいつけて、バックも水玉にすると、馬のフォルムが消えて水玉と同化していく。そうすると、私自身もオブタレイトする』。

【オブリタレーションルーム(消滅部屋)】・・・渋谷区役所第二美竹分庁舎

 

草間彌生氏の作品は、予想外の仕掛けがあった。
会場入り口で色々な大きさ、色々な色の水玉が貼ってあるシールをプレゼントされた。
展示品を見て出口に行ったら、係の女性から『シールの台紙は返して下さい』と言われた。

意味が分からず詳しく聞いてみたら、『入口で渡した水玉を鑑賞者に思い思いに作品に貼ってもらう。
そうやって水玉が増えて行くのが、この作品なのだ。だから初日の作品は全て真っ白だった』と言っていた。他の作者の作品も同じだが、芸術を理解するのは私には難しい。

【オブリタレーションルーム(消滅部屋)】・・・渋谷区役所第二美竹分庁舎

 

 

 

コメント

    • Shinji
    • 2021.07.27

    どの作品もおもしろいです。建築学科学生の頃、毎週課題を出されて、このようなアイデアをデザインして提出したものです。建築法規や予算、特定の施主のいないこのプロジェクトは、建築家やデザイナーにとってのお祭りのようなものでしょう。おおいに遊んでください。

    • 信濃 征太郎
    • 2021.07.27

    芸術心が全くない私にはどれもよく理解できません。楽しむと言われればそれなりに意味付けして見ることが出来るようでもあります。でも、どうしても異物に思えてしまうのですね。そこが狙いなのかな。凡人にはどうしようもないのかな。