伊達発

人生の走馬灯 

心の伊達市民 第一号

心の伊達市民 第一号伊達季節移住のススメ

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

人はいつかは必ず死ぬ。
交通事故や脳溢血などで本人の知らない間の死は別として、「死ぬ間際にはその人の人生が走馬灯のように駆け巡る」という話が昔からある。

「走馬灯」をネットで調べたら、『別名「回り灯籠」、「影灯籠」とも言い、内枠は丸形で色々な切り紙絵を貼り、外枠は角形または丸形の二重灯籠とし,中央の軸で内側が回転する。中の蝋燭に火を点けると、上昇気流で内側が回転し、切り絵の影が回りながら外枠に映って見える』とあった。

四谷駅から5分の路地を入ると「わかば」がある。

 

これは海外でも起きている現象のようで、『パノラマ記憶」という名称で認識されているそうだ。
イギリスでの研究によると、『パノラマ記憶とは、もの凄いスピードで蘇る人生の記憶を映画を見るように客観的に見る体験であり、しかもその記憶は1つのスクリーンに映し出されるのではなく、複数のスクリーンに同時に一斉に映し出される。そこにBGMのように音楽が流れる場合もある』とあった。
ここにも文化の違いが現れていて、欧米では日本と違い派手なようだ。

「わかば」が夏場は「かき氷」をやっているとは知らなかった。

 

私が死ぬ時に「人生の走馬灯」を見られる確約は無い。
そこで最近の私は生きているのに、寝ている時に走馬灯のような夢を見るので、その話を書いてみた。

時には「うなされる」こともあるようで、女房が『昨夜はどうしたの? うなされていたわよ』と言う。
隣室で寝ている女房が分かるくらいだから、かなり大声なのだろう。
そんな夜の朝は、起きた時になんだか酷く疲れている。

店内から外を見る。(入口右側で「タイ焼き」を焼いている)

 

私の見た走馬灯は、人生の最初から最後までではない。
途切れ途切れなので、正確には「夢」なのかもしれない。
子供の頃のことが登場することは殆ど無い。多分、ボーとしていた子供だったのだろう。

割合に頻繁に登場するのは、大学時代から社会人になった頃の映像である。
私にはもっと激しかった時代があるのに、それは登場しないが何故なんだろう?

かき氷のメニュー(店内は3人がやっと座れる)

 

今回は大学4年の時の卒論の為に、理化学研究所で1年近く過ごした時の話である。
以前は巣鴨にあった研究所に、卒論の指導教授のA教授に連れられて同級生の5人で行った。
そこにはA教授の師匠格の東大のX教授がいた。

私の夢に登場する場面は、赤坂の和服姿の芸者さんが四谷の鯛焼きの名店である「わかば」の鯛焼きを沢山買ってX教授ところへ持って来た場面である。

「氷あずき」(600円)

 

彼女は2~3ヵ月に1度くらい顔を見せたが、私達にも振舞われる鯛焼きが美味しかったのを覚えている。
いま思うと、その芸者さんはX大先生に「ツケの支払いをもらいに来ていた」のではないだろうか?
私は引退してからその鯛焼き屋を探しに四谷に行ってみたが、路地裏にある「わかば」はいつでも長い行列が出来ていた。(今回は改めて、写真を撮りに行った)

指導教授のA教授も亡くなってしまったので、大先生も鬼籍に入っただろう。
その時に一緒だった同級生はいまもたまに会っているが、私が鯛焼きの話をすると「知らなかった」と言うが、ボケて忘れてしまったのだろう。

「氷あずき」で体が冷えて「たい焼き」(1匹180円)も食べた。

 

X教授の研究室には大企業3社から、3人の研究者が派遣されて来ていた。
私達はその研究者の助手をするだけで、自分達で研究はしないし難しくて出来ない。
彼等に言い付けられた仕事をするのだが、その時に「なんと頭の良い人達なんだろう」と思った。

東大を出て、一流企業に入り、しかも研究者になるとはどんな人なんだろと感心した。
幸いに秀才によくありがちな「人を見下したり、偉そうにしたりしない人」で助かった。

帰りに「タイ焼き」3匹、「みたらしだんご」3本を買った。

 

(おまけの話)
ある時、研究者から『この数字を5倍して、この表に書き込んでくれ』と言われた。
小数点の付いた5桁くらいの数字に5を掛けるのは簡単ではない。
今なら電卓があるから簡単だが、当時は電卓が無いので紙に書いて計算していた。

私がモタモタしていたら、研究者が私に言った。『5倍にするのは2で割り、1桁上げればいいんだよ。それなら暗算で出来るだろ』。その時にも頭の出来の違いを痛感した。

地下鉄丸ノ内線「四ツ谷駅」

 

研究所には本職の助手のKさんがいた。
彼は高卒で理化学研究所に就職し、この研究室に配属になったらしい。
年齢は同じくらいで、もう4年もいるから相当に仕事が出来る。

しかし彼とはやり難かった。我々は全く意識をしていないのだが、高卒が劣等感らしく、なにかと我々に辛く当り張り合うのである。我々はそれでも態度を変えなかったら、1年くらいで彼も態度を変えてくれたのは良かった。

地下鉄「四ツ谷駅」から徒歩5分の「迎賓館」

 

1回に見る夢は1話だけである。1晩に2話が登場することは無い。
今は全く見ることが無くなってしまったが、10年くらい前にはごくたまにエロい夢を見た。
肝心のところで目が覚めてしまうので、どうしても続きが見たくなる。

そこで『今夜は昨夜の続きを見たい』と念じて寝るのだが、続きを見られたことは1回もない。
人生最後の走馬灯で続きを見られたら、安心してアチラに逝けるのだが・・・。
「人生の走馬灯」の話は今回だけでは書き切れなかったので、またチャンスがあれば書いてみたい。

最近、完成した「四谷コモレ」高層ビル1階(駅から1分)

コメント

    • 信濃 征太郎
    • 2021.09.13

    長いこと会っていない友人の情報が入ったり、昔行った場所のことが伝えられたりすると、それとあまり関係のないような当時のことが夢に出てくることがあります。頭の中のどこかがつられて動き出すのでしょうね。 頭はいいが人柄がどうも、というのはお付き合いの上で一番厄介ですね。