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〜続・だてのお店訪問!〜
「家具の近江」
伊達市長和町424(国道37号線沿い)
電話:0142-23-6587
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< 創業107年!! 品揃えバラエティー! >
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長和にある「家具の近江(かぐのおおみ)」は、
創業107年!
家具屋としては
北海道で一番古い家具屋の老舗だというから驚きです。
広い店内に置いてある様々な家具類は、ほとんど全て経営者の
近江文夫さんがチョイスし、仕入れたものだということ。そのバラエティーの豊かさは、一人で選んだとは思えない内容。デザインの豊富さ、数、質や値段についても、ピンからキリまで。
これも107年受け継がれてきた家具店の度量の広さなのでしょうか。
近江さんのチョイスの多用さは、従業員の間にも
笑いを巻き起こしているといいます。
「伊達には、札幌のようにたくさんの家具屋があるわけではないので、ここに来れば色々なものがあって、
何でも見つかるようにしたいんです」と近江さん。
『
色々ある』という話は口コミで広がり、伊達以外から来てくれるお客様がとても多いとのこと。
「絨毯も、安いものから高いものまで一緒に積んであるので、捲ってみないと何があるかわからないですよ」とか、
「家具を買われたお客さんで、代金を払うときになるまでケタが違うことに気づかない人がいました。10万だったのに1万だと思ってたんですよ」
というエピソードもある。
しかし、その
ランダムな置き方も、実はお店の方針だというから、これまた驚き。
なにがあるかパッと見ただけではわからない、とか、迷いそうな場所とか、そういったことで、宝物を探すような、寄り道をするような、そんな
楽しみを演出しているというのです。
< 掘り出し物を探してみよう >
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ポップな色のソファーやテーブル発見。
ちょっとアメリカンポップな
ピンクのソファーは1万〜2万円程度。
直径約30センチの
ミニミニテーブルは500円。他に水色もあり。
曲線のかわいい、
カラフルなテーブルはピアノ塗装と同じ方法を用いて丁寧に作られたもので、3万円代から。同じメーカーのブラインドとぴったり同じ色で注文ができるというもの。天板の形もオーダーできるそう。ホント、ピアノの質感。
ビビットな
大柄プリントのソファーは気分によってカバーリングを楽しめるソファーで、換えのカバーも別売りされている。
カバー類やビニールクロスが安くなっている。
カーテンも見つけた。(写真・下)
1000円、500円、一番安いもので300円となっている。厚くて良い生地、2重になった斜光カーテンがほとんど。なぜこんなに安いのか聞いてみたところ、
「サンプル品なんです。一枚ずつしかないんです」とのこと。
同じものが2枚ないので、窓には片方ずつ違うものを下げるしかないのだが、色を合わせたり、家の全部の窓のカーテンを一枚ずつ違うものにしてみても、それはそれでかわいいではないか!
布として考えてもテーブルクロスにするなど使い道は沢山あるはず。布の好きな人にとっては、ここ、
穴場です。
インテリア雑貨類も色々揃っている。
木のおもちゃや、水に浮かべる陶器の亀ちゃん(写真)や浮き球。そのほか色々。
そして
香水がずらりと並んでいた。値段はどれも全部1050円。
「他ではこの値段で買えないですよ」というだけあって、確かに、本来なら、こんなに多種のもの全部が同じ値段のはずはない!
ビンも様々で素敵だし、香りは全部テスターで香ってみることができる。女性なら思わず長居してしまいそうなコーナー。ここにこれを買いに来る常連さんもいるとのこと。
< 不思議オモシロ度ナンバーワンの家具はこれだ! >
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お店を案内してくれた
近江悦子さんが、そのテーブルセットを前にして、笑いと苦悩の入り混じった表情で、首をかしげながらこう言いました。
「これ、どうなんでしょうねえ? どうしても
よくわからなくて・・・どうしてウチの社長はこれを選んだのか・・・ほんとにおもしろい人で」
メ、メタリック?
形も、機械的、と言ったらいいか? かっちり四角い空間におさまる妙にコンパクトな形。
これは、まるで、ひと昔前に「未来の家具を描け」と言われて思い描いたような家具・・・。
見たときは返答する方も複雑な笑いを浮かべ「う〜ん、どうなんでしょうねえ、不思議なものですねえ」と言っていたのですが、今、思います、
これは、使える!
例えば、宇宙船の中が場面設定のSF動画を作るとしたら、隊員たちがくつろぐ場所のソファーは、
これ意外にあり得ない。
このSF的なテーブル・ソファー、各1万〜2万円(特価)。セットで買えば約3万円。
これを買う人はどんな人だろう、まだ見ぬ持主と友達になりたい、と思うのは私だけだろうか。(買った方はぜひご一報ください byむしゃなびSF家具係)
独特なユーモアがわかる方、まずは一度これを見に行ってください、2階にあります。
家に帰ってから、どうしてももう一度見に行きたくなる、確かめたくなる、そんなシロモノです。
< 世代を越えていつまでも使える家具は、やはり、いい >
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こんなに様々な商品がある中で、ご自分が買うとしたらどんな家具を選びますか?
と、お聞きしたところ、
「やはり、
長く使える、いいものを選びますね」
そういって見せてくれたのが、この「
飛騨の家具」。
古く熟成した貴重な天然木で作られていて、使い込むほど味わいが出て来て愛着が湧くといいます。
引き出しを取り外したときの本体の内側や、引き出しの裏板など、どこをどう触っても、見ても、余すところなくこの木材が使われており、どこをとっても外面と同じく丁寧に加工さているので、例えば引き出しを外して使っても、完璧な柔らかい美しさを損ないません。
デザインも、昔の家具(骨董)の良さを取り入れられており、階段ダンスや、古い日本映画(江戸時代)に出て来るような素敵な素朴さ。なのに、高級感。
長く使える家具の力強さが滲み出ています。
角ばったところのない柔らかさに、飛騨の職人の仕事の、熟練を実感。
座り心地が「木」とは思えない椅子(写真上)は、
一脚8万円代。
< 置く場所に合わせて家具のサイズを直したり、修理もします >
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「こういう棚(写真)などは、置く場所に合わせて、高さなどの調節をしてからお届けすることができます。
工場があるのでそういう仕事が得意なんですよ」と悦子さん。
「これがいいけどウチのあそこの天井につっかえないかなあ」などという場合、
家具の足などを調節することで、ぴったり入るように直してくれるということです。
その工場は黄金にあります。そして
家具職人の池田正さんがいます。
池田さんが近江家具店に働きはじめたのは20代の頃。それ以来約35年間、家具の製作にたずさわってきたベテランで、いかにも「職人」といった空気を持つ人。
現在は独立して「
池田工芸」を名乗り、
注文家具やオリジナルの創作家具も作っています。
工場には様々な電動工具器械類があって圧倒されます。工作ずきの人なら、その器械が何に使うものかわからなくとも「何でも作れそう」とわくわくしてくるかもしれません。
直接「こんな家具が欲しい」と相談しに訪ねてもいいとのことで、工作のアドバイスを受けに寄ると色々教えてもらえたりもします。
と、いうわけで、「家具の近江」は、お客さんの希望を聞いて家具のサイズを調整したり、お気に入りの家具が壊れたときの修理なども行なっていたり、SF家具を売っていたりもする、さすが老舗の家具屋さんなのでした!<END>
「家具の近江」
伊達市長和町424(国道37号線沿い)
電話:0142-23-6587
FAX:0142-23-6823
むしゃなび内
「家具の近江」のページ
創作家具・木工全般
「池田工芸」
北海道伊達市北黄金町27-6
電話:0142-24-1343
※記事の内容は取材時の情報に基づいています。(取材2010年5月)
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