アートするひと(2)詩画作家 井樫和夫/伊達市室蘭市を含む西胆振のポータルサイトむしゃなび


◆ アートするひと(2)詩画作家 井樫和夫 ◆
掲載日:2011.07.04 [1463]

 
「アートするひと」、今回は詩画(しが)作家の 
「がんちゃん」こと井樫和夫(いがし・かずお)さんを紹介します。
 
井樫さんの作品は、絵と詩が一緒になった詩画と呼ばれるものが代表的です。 
日常の出来事の中から、ふだんなら気がつかない小さな思いや、ふと思ったことなどを綴った何気ない詩が、絵と一緒になって、見る者に共感を呼び起こさせます。 
 
 
 
現在は新道展に向けて、大きな絵にとりかかっているということです。 
去年も入選を果たしたという新道展への出品作品は詩画ではなく、言葉の入らない水彩画です。 
「絵だけっていうのは、どんなもんか、評価を知りたくて」 
と、井樫さん。「意外とイケルんじゃないの?」と笑います。 
 
 
画材は、透明水彩と、アクリル絵の具。 
経営している「喫茶パル」の店内の片隅に画材が置かれ、ここが井樫さんのアトリエにもなっています。 
 
 
井樫さんが絵を描き始めたのは釧路にいた小学生のころ。 
誰もがそうであるように、学校の授業で水彩画を描き、それを今でも続けている、といいます。
 
 
詩のほうも、高校生のころから日記のように書き続けていて、 
そのノートはもう何冊にもなります。 
 
高校時代のノート、そして井樫さん曰く「風来坊」のころのもの、そして伊達に定住してからのもの。 
風来坊のころのノートは、岐阜や宮城など、それぞれ数年間働いていた土地での出来事が、詩や落書きのようなメモで書き留められています。 
 
現在のメモも含め、その中から選び出したり、組み合わせたりして詩として整え、絵と合わせて詩画を完成させます。 
 

 
風来坊のころの仕事のほとんどは飲食店勤務だったと言います。 
「食いっぱぐれないだろうと思ってさ」 
そして、仕事が休みの日には、道ばたの似顔絵師になって似顔絵を描きはじめました。 
 
12年間の風来坊生活の後、釧路に戻った井樫さんは、レストランに勤めはじめ、32歳になるころ転勤で伊達に。そして定住することになりました。 
やがて勤めを辞め、伊達紋別駅前で喫茶パルをはじめます。 
 
それ以来、伊達駅前の風景や色々な商店の店先を描き、商店街が発行する冊子になるなど、絵を描くという井樫さんのライフワークは少しずつ変わりながら、しかし変わらずに、ますます元気に現在進行中。 
 
今年の2月には札幌の四丁目プラザで個展を開いたり、 
伊達の道の駅で販売もはじめました。(詩画複製・額入り・2800円前後) 
 
また「喫茶パル」でも販売しています。駅前の絵描き「がんちゃん」に会いに訪ねてみてください。 

 

 
井樫和夫 
喫茶パル
  
北海道伊達市山下町161 
電話0142-25-5144 
席数約13 
営10:30~23:00(日曜定休) 
※夜アルコールあり
 

※記事の内容は取材時の情報に基づいています。 

《他の特集を読む》



| トップページへ   |
室蘭市、登別市、洞爺湖町などを含めた伊達市近郊の情報なら『むしゃなび』
Copyright © 2004-2020 株式会社アップデート All rights reserved.