「峠のやおや」は、
国道沿い、館山町の峠、伊達警察署の近くにあり、
地元の農家二十数軒が、その日に収穫したイキのいい野菜を販売する直売店。
8月に入ってトウキビの季節がやって来た!
固さもちょうど良く、甘みののった出始めの元気なトウモロコシ、1本100円。
他に、大きなトマトが1個50円、ブロッコリー100円、早生のジャガイモ、キャベツ、などなど。
新鮮なのは言うまでもないが、直販なので、やはり安い!
野菜自慢の伊達市。こういう野菜を食べないではソンをしたような気持ちになる。
地元の手作り品として有名な手づくりみそ「だてっこ」や「お伊っ達キムチ」は、この店に名を連ねる農家のお母さんたちが作ったもの。
農家に昔から伝わる方法で作られている素朴な美味しさの味噌は、黒豆を使用したものもある。添加物などは使用されておらず、余計な味がしない、まっとうなうまさがある。
キムチは、タレを作る本当にたいへんな作業も含め時間と手間をかけて漬けられている。
味噌もキムチも、材料の大豆、白菜など、全て自分たちで生産した地産野菜。
さて、この人が
「峠のやおや」の大将、
ヴェジファーム スガワラの菅原俊和さん。
菅原家は、俊和さんの三代前、明治26年から伊達で農業を続けている。
一代目の曾祖父は香川県の西南部にある財田町から北海道に渡り、この伊達の地で農地の開墾から始めた。まだ昭和新山も存在していない頃で「風景も全く違った」という話を聞いて育った生粋の伊達っ子の菅原さんは、その四代目にあたる。
もっと先のルーツを辿れば「菅原道真の血筋・・・らしいよ(笑)」(本人談)
※ 菅原道真・スガワラノミチザネ:
「学問の神様」と呼ばれる文人で学者で政治家だった歴史上の大人物
その菅原さん、現在、伊達市館山町の数カ所に畑を持っているが、そのひとつは「峠のやおや」の崖上にある。
ちなみに、この斜面、現在は草木で覆われているが、地層がはっきり見えるということでかつて小学生も野外学習に訪れていた、あの有名な崖である。
崖上に行ってみよう。
ぐるりと回って噴火湾研究所方面に車を走らせると、見えてきた見えてきた。
レタス畑には珍客が訪れた証拠も!この明白な形。
そしてレタスの植え付けをするお母さんたち、と、
新篠津から来たという、農家の後継者、城戸くん。
ファームスガワラ自慢のイケメン研修生。「貴重な後継者だよ!」と菅原さん。
夏を告げるトウキビも、空に向ってのびをするようにすくすくと育っている。
そして、さきほど下の店から見上げた崖っぷちへ行ってみると、
噴火湾と館山町界隈を見渡せる気持ちのいい景色が広がっていた。
正真正銘、伊達で育った野菜をご賞味あれ!
<峠のやおや>
休憩スペースあり
(ゆできびの販売を開始する予定)
営業:9:00〜17:00
8月〜11月まで毎日営業
〒052-0031北海道伊達市館山町18-8
電話:0142-22-2808
ヴェジファーム・スガワラ
ブログ 菜っぱ屋の農事だより
※記事の内容は取材時の情報に基づいています。
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