浜田春華(しゅんか)さんは伊達生まれの伊達育ち。藍や染料での「染め」の作品を作っています。
染めものをはじめたのは、伊達の藍染めを使ったアートフラワーを作りたいと考えたのがきっかけだといいます。
浜田さんは、染め物だけではなく、アートフラワーや、押し花、サンドブラスト等も手掛け、講師としても活動してきました。
アートフラワーは、様々な布を使って花を作りますが、伊達だからこそ、という作品を作ろうと考えたとき、思いついたのが、藍染めの布を使ったアートフラワーでした。
藍染めを始めた浜田さんは、持ち前のアイデアを発揮して、作品を生み出していきます。
上の写真に写っている、直線を組み合わせた模様の藍染めは、布を折りたたみ、ミシンをかけてから藍で染めたもの。
どんな模様を作るかは、折りたたむ前にデザインし、設計されています。
講習(左写真)では、
折りたたむ方法の他、布を筒に巻き付けてウロコ状の模様を作り出したり、その他、簡単でも美しい模様を作り出せる方法を教えています。
布を折りたたみ、一部分をクリップで止めて染めれば、幾何学的な模様が現れます。
クリップばかりではなく、割り箸を使ったり、折り目にアイロンをかけたり、糸を使ったり、ランダムに丸めたり、方法は色々。
広げてみて初めてわかる、その模様にびっくり。
この折り鶴の模様の藍染めは、設計して折りたたんで染めた「折り染め」の最新の作品です。
きつく何重にも重ねた部分は、より白く染まらない状態になる、というのですが、じっくり眺めて考えてみても、どう折りたたんで、どこを縫えばこうなるのか、簡単には想像できるものではありません。予想しようとすると頭がこんがらがってきます。
経験がなければ作れないものだということを実感。
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今後は、出来上がった作品(染めた布)を、服やバッグ、小物などに仕立てようと計画しているそうです。
また、自宅の広い敷地に、寝る間も惜しんで花の庭を整備中。
庭に、重いブロックやガーデンストーンを軽トラックいっぱいに積んで運び入れた今シーズン。
「おかげで筋肉ついたよーっ! ほら見て見て!」
と、袖をめくって、以前よりたくましくなった(らしい)上腕に力を入れて見せる、そのハツラツとした笑顔が素敵でした。
早ければ来シーズンの講習会は、庭で開きたい、と考えているそうです。
浜田 春華:
北海道伊達市北稀府町193-1 / 電話 0142-24-1037
※記事の内容は取材時の情報に基づいています。
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