アートするひと 番外編 むしゃなびブック合同展レポート/伊達市室蘭市を含む西胆振のポータルサイトむしゃなび


◆ アートするひと 番外編 むしゃなびブック合同展レポート ◆
掲載日:2012.12.17 [1293]

 
 
2012年12月5日〜9日、 
むしゃなびブックに登場した作家による「むしゃなびブック合同展」が 
室蘭市の内池建設モデルハウスITADAKIで開催されました。 
 

 
ここは大きな窓から光のよく入るリビング。 
 
ほかに、モデルハウスの中のそこかしこにたくさんの作品が展示されました。 
玄関、寝室、バスルーム、トイレにも。 
 
最終日には作家の方にお話を聞く 
ミニパネルディスカッションも行なわれました。 
 

 
木彫作家の荒井修さんの作品「オオサンショウウオ」が玄関に。 
浴室にも水棲生物が。壁にはヤモリも這っていました。 
 
「何を作るのかは、実に単純なもので、素敵な女性に「こんなのほしい」と言われたら、 
張り切って作ったり。まあ、だいたいはそんなものです(笑)」 
 
むしゃブック2に掲載の「海を見ていた梅花」のエッセイについて 
「切ないですよねー」「文才もありますよね」という感想が飛ぶと、 
「ブログも、きちんとしたエッセイにしようと思ってね。でも、エッセイにしたとたん、 
どんどん読者が減って、今はゼロです。だからもう今は適当にやってます」 
 
「今年は山葡萄を3樽も漬け込みました」 
密造酒?との声に「勝手に醗酵してしまうんだからしかたないですよね」と、また声が。 
 
ヤマメやサーモンのスモーク作りの話など、 
アクティブに生活を楽しむ荒井氏の姿をうかがうことのできるお話でした。 
 
そして虻田吹奏楽の楽団員でもある荒井氏のサックス演奏に聴き入りました。 
 
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加藤耕平さんのサンドブラスト、ロートアイアン作品は、 
主に寝室の小上がりスペースに展示。アイアンの棚も、もちろん加藤氏の作品。 
他にも、小さな鉄作品などが、ぽろぽろと色々なところに置かれていました。 
むしゃブック1で宮沢賢治の文章と共演した葡萄柄のタンブラーも。 
 
搬入には奥様のまゆみさんが大活躍でした。
 
コールマンのランタンがはじまりでガラスに模様を描きたくなったという加藤氏。コールマン製品のコレクションは世界のコレクターから一目置かれた存在。 
 
「もともと鉄のサビを落すためのサンドブラスターというものがあって、それを使ってガラスを削ってみたんです。出来上がったものをブログにアップしたところ、サンドブラストの先生からメールが来て「モニター」ということで技術や道具も無料で習うことができたんです。すごくラッキーでした」 
 
その後自分で作った細かい細工用のブラスター。「コンプレッサーには勝手に「Coleman」と書いてあります(笑)」

 
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むしゃブク3に掲載の、きらきら光るストーンデコ作品を出品したのは 
沖本洋子さん(おしゃれ雑貨ま〜の)。 
堀内氏(内池建設)と共に今回の合同展の企画を勢力的に進めた中心人物です。 
 

人前に出るのはあまり得意ではないらしく、終止照れ顔の沖本女史。しかし内に秘められた夢は楽しく熱く、その夢に着実に向っている確固たる印象。 
 
12月、お店も忙しい中、この日のためにお菓子を手づくりして参加者を喜ばせてくれました。ガトーショコラ、アップルパイ、そしてアレルギーのある方のために玉子や牛乳を使わないマフィンも。 
 
会場には自作のレジンアクセサリー、そして柳瀬(筆者・むしゃブク)のレジンネックレスなども並びました。 
「ま〜の」では一部、地元のアート・デザイナーグッズも販売していますので寄ってみてください。(年内無休)
 
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ニセコエリア、蘭越町で写真を撮っている、よねくらあさこさんは、 
猫や犬の写真やアイヌ刺繍の作品も展示。 
自然の中を駈け回り遊ぶ猫の姿は、街の猫とはちょっと違います。 
オコジョを狩って持ち帰ったこともあったとか。 
「寝ている間に枕元に置かれると、さすがにこわいです」と、よねくら女史。 
 

 
彼女は保健所に連れ込まれた犬や猫を保護する活動をしているそうです。 
「各地の保健所のスペースには限りがあるので、歳を取ったり病気の犬猫から押し出されるようにして処分されるんです」という辛いけれど人間の責任のお話。 
 
「期限が迫っている犬猫を預かって、里親を探しています。ネットで期限を見ながら動いているんですが、ずっと貰い手がない犬がいて、どうしても気になって引き取りに行きました。噛み癖のあるコーギーなんですが、預かっているうちに離れがたくなって 
ウチの子になりました」 
その犬はぜんそくなどの病気もあり、先日亡くなってしまったが、 
澄んだ瞳とふわふわの姿が、写真の中で生きています。 
 
「犬猫の処分ゼロの国」を願い、写真を通して、命の大切さや愛おしさを伝える作品は、 
ポストカードやカレンダーなどとして購入することができ、会場でも販売されました。 
「もうすぐ、絵本みたいな写真集を作る予定です」とのこと。 
気になる方はむしゃブクまで。 
 
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伊達市在住のねこまんが作家、木元早苗さんは、 
ねこまんがや、秘蔵の猫写真をピンナップで展示しました。そこにはその猫たちと出会ったときのエピソードも添えられていました。ねこまんがは、ネットではできない3Dならではの仕掛けもあって「めくるんだよ!」と木元女史。 
 
下の写真のテレビモニターに映っているのは、木元家のアイドル猫(?)「元気先生」。 
木元女史によると「イカした猫」。とは言うものの、その意味は 
「白くて、にょろにょろしててイカみたいな猫」。 
 

 
すると加藤氏、 
「あのですね、木元さんの家におじゃましたときなんですが、元気くんが、何気なく通り過ぎて行くんですよ。それで、そっちに行ったから、こっちからまた来るかなと思ったら、別のほうから現れたりして」 
「そうなんですよー、にょろにょろしているんですよ」と木元女史。「知らない人が来ると、直接近づいては来ないんですが、にょろにょろ歩いて様子を見てるんですよー」 
 
 
木元女史は伊達赤十字病院の看護師で、国の災害救助隊D-MAT(ディーマット)の隊員。 
小柄なので、救助用装備を背負うと、荷物が地面についてしまう。 
「荷物は子分が背負うからいいんです(笑)。私は小柄なので、先頭を切って 
瓦礫なんかの間に入って調べる役目の、先発特攻隊なんですよ」 
 
「すごい!」という声。 
 
東日本の震災のとき、心に焼き付くきびしい光景の中、 
その気持ちを癒してくれたのは、泣きながら眺めた3匹の愛猫たちの写真。 
 
「隣(隣合わせた親類の家)には、保健所から引き取った猫が18匹います」という。「白い猫が欲しくて保健所に行ったら子猫が8匹いたんですよ。母親(隣家)に電話したら「だめだ!全部もって来ないとダメだ!」ということで、今は隣に18匹います(笑)」 
 
ゆる〜い、オチがないようなあるような、 
ついハマって笑ってしまう写真「ねこまんが」は「ブログむしゃなび」で展開中。 
むしゃなびブック2に掲載しています。 
 
そして木元ご夫婦によるウクレレ演奏もありました。早苗女史の良い声にびっくり! 
 
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こちらは柳瀬美保(私)の作品。 
ベッドルームの一角の和風小上がりに置かれた「いりぐち」という絵。 
意外と障子に似合うことに気がつきました。 
この額は10年近く前に室蘭の「津田額縁店」で購入したもの。 
(内側の布部分は自分でつけたものです)。 
その津田さんが、坪川夫妻と親しいこともあって会場に足を運んでくれました。 
 
「デザインの仕事」の一部として、何枚かのCDも並べました。 
イラストやフォトイラストも含めCDジャケットをデザインしたものです。 
他には、気持ち悪いほどボタンがいっぱいついたミニポーチの飾り物なども展示。 
 
「いりぐち」は、最終日にかけつけてくれた登別駅近くでオープンした「あとりえ的ら〜めんカフェみくろこすもす」さんが気に入ってくれて、お預けしました! 
店内に飾っていただけるということです。ら〜めん食べに行きたいと思っています。 
みなさまも行ってみてくださいね。むしゃなびブック、登別での初の販売店でもあります。 
(なんだかここだけブログ的文章ですね、、、すみません) 
 
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坪川拓史さん、坪川夏織さんの共作「アレブリダ」は、 
玄関を入ってすぐの正面に展示されました。 
むしゃブック2号に掲載の3ページ分の、夏織さんの3枚の絵が 
1枚に額装された、素敵な作品! 
(額は津田額縁店さんの制作だそうです) 
 
そして夏織女史が作った手編みの帽子も展示されています。 
 

 
そして坪川氏のアコーディオンと、バイオリンの演奏も! 
 
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こちらは最終日は会場に来ることができなかった洞爺の廣島夕美子さん作、 
ニットリメイクによるクッション。レトロなニットの組み合わせが素敵でした。 
ニットをどうやってつないでいるのか? じっくり眺めると。 
ニットの切り口は細かなジグザグミシンが決して野暮ではない幅と目でかかっていて、 
まあ、それが、きれいに真っ直ぐ! さすがに、いつもながらきれいな仕事です。 
 
同日は、とうや水の駅で手作り即売会「クリスマスフェア」が行なわれており、 
そのまとめ役として活躍中の廣島女史でした。 
「フェイスブックの写真を見たらすごく楽しそう! 行けなくて残念!」 
と、メッセージをいただきました。 
 
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さてこちらは、むしゃなびの顔と言っても今や過言ではない、あの磯辺大輔氏のパフォーマンスアート、「みかんアート」が会場に登場した様子です。 
 
自慢の皮バッグの中にみかんがびっしり!そして新しい作品の写真は、今までにも増しておかしな真剣さが伝わってくる大がかりなもの。 
 
会場への搬入の日、一番乗りだった磯辺氏は、セットしながら「こういう人ばっかりじゃありませんから!心配しないでください」とウチイケさんのスタッフに何度も言っていたそうですが、これは会場(場所)を含めた素晴らしい作品で、皆の視線を集めた上、食べてもいいというみかんも次々に減ってゆき、お客さんによって変化するアートとしては唯一のものでした。 
 
ホテル業務で大忙しの季節、最終日に来られず。みなさん残念がっておりました。
 

 
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楽器を持ってきた方たちの楽しいセッションや、皆の歌声と拍手で幕を閉じました。 
 
会場となったモデルハウスでは、様々な展示会などが予定されており、 
むしゃブクもまた何かできたらと考えております。 
 
また、この場所を使いたい方があれば提供しますとのことですので 
下記、内池建設モデルハウスまで問い合せを! 
 
(記・柳瀬M) 
 

 
 
詳細>>> 3号(花の号)2号(ねこの号)  
 
・メールで講読お申し込みは info@mushanavi.com  
(作品掲載を希望の方もこちら「むしゃブク係」あて) 
 
販売店: 
カメラのヒラマツ(伊達市)/骨董と陶器の店グース(伊達市) 
カフェギャラリ−杢(虻田町洞爺駅近く)/おしゃれ雑貨ま〜の(室蘭) 
ら〜めんカフェみくろこすもす(登別)/伊達商工会議所内(伊達経済センタ−) 
 

 
 
むしゃなびブック合同展 
共催:おしゃれ雑貨ま〜の/内池建設モデルハウス/むしゃなびブック 
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内池建設モデルハウスITADAKI  
室蘭市東町2丁目20-10/電話 0143-55-7785  
http://www.house-creation.jp/model/index.html  
 
 
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おしゃれ雑貨ま〜の 
北海道室蘭市中島町1丁目25−9/電話:0143-50-6433  
営業時間:10:00〜18:30/定休日:月曜日(たまに不定休)  
http://yuririn3.blog43.fc2.com/ 
 
 

※記事の内容は取材時の情報に基づいています。(取材2012年)  

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