洞爺湖周辺の大地(ジオ)の恵みを味わおう パート2/伊達市室蘭市を含む西胆振のポータルサイトむしゃなび


◆ 洞爺湖周辺の大地(ジオ)の恵みを味わおう パート2 ◆
掲載日:2013.01.21 [1233]

 
 
<噴火湾の魚介について>  
 
さてパート1からひき続き、噴火湾のホタテについて。 
 
栄養環境が整っている噴火湾では 
カレイ、ワカメ、ウニ、タコ、エビなど、 
様々な魚介類が水揚げされるが、代表的なのはホタテで、 
胆振エリアでの生産額はホタテ養殖が一番である。 
 
漁法は貝殻の耳に穴を開けてつり下げる、 
又はかごに入れて海中に吊す「垂下式」で 
主にホタテの身が大きく成長する11月〜3月に出荷される。 
海中に吊るされて育つため砂が貝の中に混入しにくいのが特徴で、 
成長も早く、2年で漁獲されるものが多い。 
 
 
(ホタテ稚貝を味噌汁などで日常的に味わえるのも養殖地ならでは)
 
ちなみにオホーツク海など流氷が接岸するエリアは 
養殖施設が設営できないため、直接、海に稚貝を放流する 
「地まき式」で、3〜4年後に出荷される。 
比較して2年貝が多い噴火湾ホタテは小ぶりだといわれがちだが、 
成長するまで4〜5回場所を移動させながら、 
栄養豊かなプランクトンをたっぷり食べて育つため甘みが強く、 
鮮度の高い活ホタテのこりこりした食感と旨みは病みつきになる。 
栄養的にもホタテはグリコーゲンが豊富で、亜鉛や鉄分などがたっぷり。 
一般的に、ほうれん草やプルーンは鉄分多いと言われているが、 
含有量はホタテの方が多いのだ。 
 
 
(洞爺湖温泉では3月まで噴火湾&洞爺湖の魚介類を味わうキャンペーンを実施中) 
 
 
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<5大ブランド肉について>  
 
畜産物が多いのも洞爺湖周辺エリアの特徴の一つ。 
こだわりの5大ブランド肉が生産されている。 
 
北海道洞爺湖サミットで提供された「洞爺湖黒毛和牛」、 
最近、注目されているヘルシーな「洞爺湖あか毛和牛」、 
壮瞥町内の牧場で肥育されるA3〜5ランクの黒毛和牛「奥洞爺牛」、 
伊達市黄金の牧場で育つオオヤミートの「黄金豚」、 
高度な衛生管理が特徴の「豊浦SPF豚」。 
 
限定されたエリア内で牛肉3種、豚肉2種の 
ブランド肉がある地域は北海道でも珍しい。 
 
飼育方法もそれぞれこだわりがあり 
例えば「洞爺湖あか毛和牛」はあか毛和牛の 
代表的な産地である九州産・四国産を母牛とし、 
親子放牧で大切に育てられる。 
羊蹄山を望む洞爺湖町花和エリアの豊かな自然の中で 
母乳を沢山飲み、ストレスなく育った仔牛は免疫力の強く、健康的。 
 
 
(あか毛和牛はウインザーホテルのふもとに牧場があり親子放牧で飼育)
 
肉の美味しさの素とされるアミノ酸やイノシン産を豊富に含み、 
赤身本来の旨みを味わえるとともに、 
適度に霜降りが入っているので思う以上にジューシーだ。 
 
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「黄金豚」は、ランドレース、大ヨークシャー、デュロックという 
優れた特徴を併せ持つ三種類の品種を交配させた三元豚で、 
非常に手間がかかるため国内の流通量は少数だ。 
生きた乳酸菌などが豊富に含まれる 
上質なホエー(乳清)を給餌しているのも特徴で、 
飼育期間も通常より長い6〜7ヶ月で熟成豚として出荷される。 
豚の脂身は育ち方や食べ物で味に違いがでると聞くが、 
トロっと甘い脂身に良質さを実感できる。 
 
 
(オオヤミート牧場は循環式運営で環境にも優しい) 
 
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「豊浦町SPF豚」は高度な衛生管理で飼育されるため、 
豚特有の臭みが少なく、適度な脂肪で比較的あっさりしており、 
保水性が高いためか冷めても堅くなりにくい。 
SPF とはSpecific Pathogen Freeの略で、 
特別に指定された病原体をもっていないという意味で、 
SPF豚には指定された疾病を防ぐことが義務づけられている。 
そのため豚舎入場時の入浴・専用作業衣着用、 
一般の人や車両入場不可など防疫体制は思う以上に厳重だ。 
(文・後藤洋子) 
 
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あか毛和牛 
 
 
黄金豚 
 
 

※記事の内容は取材時の情報に基づいています。(取材2013年)  

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