ラーメンを食べてゆっくりとおしゃべりできるカフェ「みくろこすもす」。
「女性でも入りやすくて、くつろげるラーメン屋さんがあったらいいな、と思ったんですよ。ラーメンってときどき食べたくなるけど女性は入りにくかったりするじゃないですか」
と、店主の橋本明美さん。
去年の11月、登別市富岸町にオープンした「あとりえ的ら〜めんカフェ みくろこすもす」の店内は、自作のステンドグラスの照明がたくさん。
明美さんは、以前の仕事の経験から、空間を楽しめるようなお店をはじめたいと考えていたそうです。
「私は雑貨屋さんなんかに買い物に行くと、ちょっとそこでコーヒー飲んだり何か食べたりできるといいのに、と思うことがあるんですよ。そこでいっぺんに色んなことができたら、と」
ではなぜ雑貨店などではなくラーメンカフェだったのかと言うと、
「以前、この場所で、母が食堂をやっていたんですけど、母のラーメンが美味しくて。飲食店をやるなら何かひとつ、これは美味しい、と言えるものが欲しいと考えたら、母のラーメンだったんです」
明美さんのお母さんの多美子さんは「味の力」という食堂を二十年近くも経営していました。
その後、引退してゆっくり趣味を楽しんで暮らしたい、と店をやめ、店舗は人に貸していましたが、再び店舗が空くことになり、それを機会に明美さんが店を始めることに。
店内にはステンドグラス作品の他にも明美さんのお気に入りの作家作品が展示されていたり、ときどきライブなども行われています。
「あとりえ的、というのは作品を展示しているからでもあるんですが、食べ物も、人が作り出すものなので、作っている場所、という意味でつけたんです」
そして「みくろこすもす」=「小宇宙(ミクロの宇宙)」という屋号をつけた理由は・・・
明美さんは、このお店を始める前、占いの勉強をはじめていました。ホロスコープによる占い(統計学)を習いはじめたとき、自分のホロスコープを占い師の先生にみてもらったところ、理論物理学者の湯川秀樹のホロスコープにとても近いと言われました。
「それで、湯川秀樹のことを調べたり本を読んでいたら、小宇宙のことがかかれていたんです。ミクロの世界は、どんどん細かく調べていっても終わりがなく、宇宙が無限に広がっているようにどこまでも細かく広がっている、というようなことが書かれていたんです。
遠い宇宙だけでなく、すぐ身近にそういう世界があると知って、おどろいて、目からウロコがはがれました」その他にも色々な出来事が重なって「物の見方が変ったんです」
店という空間も、ひとつの世界。
音楽や作品、作り出されるものはどんな物でも、その空間や、今生きている人から生まれてくる「結晶」みたいなものかもしれないと思うようになったと言います。
8月半ばから、新メニュー「トマトラーメン」が登場しました。今夏の結晶のひとつ?
何度も試作、試食を繰り返して出来上がったオリジナルで、
「まるごとトマトラーメン」はトマトがごろんと丸ごとのっかっているインパクト抜群のラーメン。
トマトは湯剥きをして梅酢で数日漬け込んだもので、そのまま食べてもよし、スープに混ぜ込んでもよし。トマトの風味とまろやかな酸味がスープに溶け込んで、夏に嬉しい、さっぱりした美味ラーメン。
「今のところ夏限定にしようかと思っています」とのこと。お試しあれ。
様々な思いを抱えて
お店をオープンした明美さん。
お母さんと二人三脚で営業しています。
カフェ感覚で、気軽に寄ってください!
とのこと。
店内は無線LANで回線を使えるので、くつろぎながら仕事もできそう?
近くに行ったときには
寄ってみてはいかがでしょう。
あとりえ的ら〜めんカフェ みくろこすもす
登別市富岸町2丁目11-4 橋本ビル1F
(牛角登別店の隣/牛角駐車場奥側、専用駐車場8台分あり)
電話・FAX:0143-84-5073 / Facebook>みくろこすもす
営業:11:00〜17:00(不定営業あり。お問合せください。またはFacebookにて)
定休:日・月曜日
※無線LANあり
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※記事の内容は取材時の情報に基づいています。(取材2013年)
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