今、洞爺湖は紅葉真っ盛り。
洞爺湖の中央に浮かぶ大島、饅頭島などが
赤や黄色で彩られてとてもきれいだ。
洞爺湖畔遊歩道を散策しながら、洞爺湖遊覧船に乗ってなどが
洞爺湖でのオーソドックスな紅葉の楽しみ方だか、
是非、一度、体験して欲しいのが乗馬からみる紅葉だ。
シーズンに少し早い10月14日に洞爺湖で唯一、乗馬体験ができる
レイクトーヤランチに行ってきたので紹介しよう。
パート5 乗 馬 体 験 !
洞爺湖温泉街から札幌方面に向かう国道230号沿いに、時折、見かける「馬のる?」などのユニークな看板。
それを目印に温泉街から車を走らせること約10分、ポロモイ山の麓にあるのがレイクトーヤランチだ。
広い馬場の向こう側では馬たちがのんびりと食事中。
同伴してくれる馬たちはおとなしい血統で、
競技用の馬とは違い、性格がみんな穏やかだという。
しっかり訓練されているので急に走り出すことなどは皆無で、初心者でも安心なので子供や高齢者の利用が多いという。
本日、私のお相手をしてくれるのは最年長19歳のドリーくん、
人間にしたら60歳位の超ベテランだ。
ただし人に慣れているので時々、怠けることがあり、
舐められないようにリードすることが大切だという。
かっこいいウェスタンブーツも無料で借りられるので、
カーボーイ気分を出すために借りることにした。
細見なので履くのに苦労したが、先がとがったつま先に足を入れると、
足先がきりっとしまり気合が入る感じで、乗馬気分が高まってくる。
今回、体験するのはポロモイ山を散策する所要時間約40分の
レイクトレッキング(4725円)。
時間に余裕があったら約90分の
レイクヒルトレッキング(9450円)
もおススメだ。
騎乗前に簡単なレクチャーを受けるのだが、馬の操作はとても簡単で以下の4つを覚えればいい。
馬の胴を両足で蹴ると「進め」、
手綱をもってぐっと手前に引くと「止まれ」、
右横り手綱を開くと「右に曲がれ」、その反対が「左に曲がれ」だ。
山岳トレッキングなので、夏でも長袖、長ズボンを必ず着用しよう。
用意がない場合はレンタルを用意しているのでスタッフに相談を。
安全確保のため貸してくれるヘルメットをかぶっていよいよ出発だ。
一緒に体験してくれた彼女は初めてにもかかわらず余裕の表情。
「馬の体温が伝わってきて情がわく〜」ととても楽しそう。
敷地内の馬場を2〜3度回った後に、建物の裏手から山道へ。
ガイドが先頭で誘導してくれるのでその後を追えばいい。
上手に乗るコツは背筋をのばし、馬の歩くリズムにあわせること。
視界が高いので最初は少し怖いが、慣れるにつれていつもと違う目線で見る風景が新鮮で、意味なくきょろきょろしてしまう。
馬をまっすぐ歩かせるコツは、前の馬の尻尾に
自分の馬の鼻づらをつけるように誘導することだ。
ただ周りには美味しそうな草がたくさんあるので、馬は隙あらば草を食べてしまう。
こうなってしまったらしばし休憩タイムに突入。
意を決して馬の胴を蹴ってなんとか歩かせなくてはいけない。
これが舐められるということかと実感。
でも馬はとても臆病な動物なので、
しっかり命令したら意外と素直に従うそう。
確かにしばらくすると彼女も慣れてきたのかこの通り。
見事な手綱さばきで馬も命令に従順に応え、まっすぐ歩くようになった。
馬にやっと慣れてきたところで山道を抜け景観の良い高台へ。
後ろを振り返ると洞爺湖が一望だ。
私は以前、夏と冬にこのコースを体験しているのだが、
それぞれに違う感動をもたらす景観はさすが洞爺湖だ。
洞爺湖は本当に不思議な湖で、見るたびに違う姿で魅了し、穏やかな気分にさせてくれる。
静のパワーがみなぎるパワースポットだと聞いて思わず納得だが、移住して5年目になるにもかかわらず、心がざわつく時は今でも洞爺湖を眺めることにしているほどだ。
最後は頑張って歩いてくれた馬を撫でて労ってあげよう。
乗馬で紅葉が楽しめるのは11月上旬頃まで。
雪が降り山道がぬかるむ11月中旬〜12月中旬頃まで一時休業だが、その後は雪道を歩くウインタートレッキングが楽しめるので、是非、ご自身の目で素晴らしい風景を堪能して頂きたい。
お土産におススメなのは、馬の尻尾の毛(ホースヘアー)を使った
手作りストラップ(600円)だ。
9頭いる馬それぞれのホースヘアーを使っているので、
自分が乗った馬の思い出を持ち帰ることができる。
ホースヘアーは、インディアンがお守りや願掛けとして、身につけるものだとそうなので、
持っていると何か良いことがあるかもしれない。
LAKE TOYA RANCH レイクトーヤランチ
洞爺湖町月浦44 ☎0142-73-2455
営業時間 9:30〜16:30(予約・問い合わせは7:30〜19:30受付)
ホームページからの体験予約も可能
http://www.jphorseriding.com/toya/toya_top.html
記事:後藤洋子
※記事の内容は取材時の情報に基づいています。(取材2013年)
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