今年6月、豊浦町大岸にオープンした「hug-re家 音璃 IN-O-RI(はぐれや・いのり)」は、電磁波フリーの店内で、自然栽培の食材を使ったビーガン食を楽しめるアーシング・カフェ。
「アーシング(earthing)」とは、
身体に溜まった静電気を地面に放電する、つまり身体をアースすることです。
建物は外からの電磁波が入らないようシールドされた造りになっていて、電子機器(電波を送受信するもの)は持ち込まないのが基本ルール。
スマホは電磁波を遮断するケースを貸してくれるので、中に入れて入店します。
席に着くと足元には不思議なマットが。
足裏から体に溜まった静電気を流すことができるのだそうです。
裸足をペタッとマットに乗せて、のんびりと食事するひととき。
柱時計のカチコチという音に耳をすますと、
時間がいつもよりゆっくり流れているみたい・・・・
「いのち食」のこと。
INORIのメニューは全て化学調味料、電子レンジ、動物性不使用のビーガン食。
食材は、自然栽培・無除草剤・無農薬無肥料のものを使っています。
季節の野菜料理が色とりどりに並ぶ「INORIプレート」(1200円)は、ぜんぶ野菜とは思えないほど満足感いっぱいな一皿です。
この日のメニューは、
*車麩の唐揚げ
*お野菜ポケット(揚げの中に野菜餡がたっぷり。サモサみたいなスナック)
*いのりポテトジェノベーゼ(紫と薄黄色、2色のじゃがいもは自家栽培。ピンクペッパー入り)
*ズッキーニソイミートソース
*パスタサラダ(ニンジン、ズッキーニなど、野菜をパスタに見立てて)
などなど、どれもおいしい!(季節により変わります。)
主食は発芽酵素玄米か、スペルト小麦のスコーンを選びます。
小麦の古代種であるスペルト小麦はアミノ酸が豊富で小麦アレルギーが出にくく、中毒にならないと言われています。
野菜やドライフルーツがぎっしり詰まった特製スペルト・スコーンは、もう〜最高。
自然栽培のお米を発芽させて炊いて寝かせた自慢の「発芽酵素玄米」。
モチモチした食感で、噛みしめるほどに力みなぎります。おにぎりでいただくメニューもあります。
・発芽酵素玄米おにぎりセット(日替わりスープが付きます)
こだわっているけど、堅苦しくなく、カラフルで楽しい。
じわじわと身体と心の深いところが満たされるような食事だなあ、と感じました。
そんなINORIの料理を、オーナーの堀まりあさんは「いのち食」と名付けています。
ビーガンになったわけを聞くと、
「私、お肉を一度も食べたことがないんですよ。」
・・・! !
「小さい頃、食卓に見たことがないものが出て、これなあに?と母に聞いたら鶏肉とか豚肉とか牛の肉…と言われてとても驚きました。
動物の姿を思うと食べられなくて。
食べ物を好き嫌いする悪い子、という位置づけになっていたんです。
学校では給食の落ちこぼれ。昼休みは遊びに行けませんでした。
大人になってマクロビや東洋医学の本を読むようになった時、直感的に肉を食べなくて良かったんだ…と納得したんです」
お話を伺いながらのデザート・タイム。ゴボウとキャロブのガトーショコラをいただきました。
カカオ不使用ですが、ゴボウの豊かな風味でチョコレートに負けない濃厚さ!
自然栽培の良質なゴボウは希少でなかなか手に入らないのだそうです。
ゴボウの入荷状況により欠品することがあるので、詳細はお店に直接お問い合わせください。
ウガンダ産フェアトレード豆のフレンチプレス・コーヒーと一緒に。
旨味だけでなく残留農薬など悪いものも出てしまうフレンチプレスですが、完全自然栽培豆だから安心。
すっきりしてほっこりするとてもおいしいコーヒーでした。
ロースイーツでカシューナッツベースのビーガンアイスクリームも人気です。
自然栽培フルーツ100%、オーガニック玄米水あめ使用、砂糖不使用 !
ほかにキューイとハスカップのアイスケーキ(500円)、エナジーボール(380円)など。
アーシングのこと。
スマホやWi-Fiが普及して、便利なのはいいけれど、街中でも田舎でも電磁波が飛んでいるいまの時代。
知らないうちに帯電して体に静電気が溜まっているかも?
「完全に電磁波を遮断して暮らすことは難しいですが、体の中の静電気はアーシングでかなり抜けるんですよ。」
堀さんが電磁波に関心を払うようになったのは、当時住んでいた札幌でお子さんがめまいを頻繁に訴えるようになったことがきっかけでした。
原因がわからないでいたところ、自身も頭痛などの不調が出るようになり、試しに電磁波を計ってみたら一般的な住宅よりもかなり高い数値が出たのだとか。
その後、きちんと知るために勉強して、電磁波調査士の資格を取得しました。
電磁波を浴びることで現れる体調不良を「電磁波過敏症」と呼ぶそうです。
日本ではまだ正式な病気として認められていませんが、なんとなく頭が痛い、めまいがする、吐き気がするといった症状を訴える人は急増していると堀さんは言います。
「今の時代は便利や安さに流されて、結局健康を損なうことが多いですが、一番大切なのは命ですよね。
こういう空間を作ることで過敏な方の助けにもなるし、これからの時代は必ず必要とされる場所になるのでは、と思っています。
アーシングもいろんな方法があるので、知ってもらうきっかけになれば嬉しいです。
これからはサプリメントなどを「摂る」ことよりも、「抜く」こと、デトックスすることが大事。
食事とデトックス体験を組み合わせたプログラム(※)も開催する予定です。」
現在、INORIホリステイックデトックスプログラム参加者募集中。
プログラムの内容は、
(1)からだデトックス、(2)たましいデトックス、(3)霊的デトックス まであります。
詳細は、音璃まで。
土や砂の上に裸足で立ったり、畑仕事を素手ですることでもアーシング効果があるそうです。
冬場、静電気の「ビリっ」が怖くて素手ではドアノブに触れない筆者、試してみようと思います :-)
11月3日(金)には、創作劇や投げ銭ライブ、マルシェを楽しむイベントが開催されます。スマホやWi-Fiから離れて、お子さんやお友達とオーガニックな一日を過ごしませんか。
《祈りの音 page2 》
2017年11月3日(金・祝)12:00~17:00
hug-re家 音璃 IN-O-RI
虻田郡豊浦町字大岸19-1
TEL 0142-82-3840
OPEN・・・
日〜木 12:00~20:00
金 12:00~日没
CLOSED ・・・
火曜、土曜(不定休あり)
★夜間は予約するのがオススメです。
※記事の内容は取材時の情報に基づいています。(取材2017年)