伊達でおいしいビールを飲むならまずここ!市役所通りのLOCO BASE(ロコベイス)。
渋〜い店内には様々な種類のビールやウィスキーの瓶が並んでいます。
土蔵を改装したこの建物なんと、伊達市の指定有形文化財なんです。
以前はラーメン屋さんやお蕎麦屋さんだったこともあるのですが、マスターの荒井秀樹さんはこの土蔵に惚れ込み、店舗が空くまで待っていたのだとか。
2015年に開店して以来、伊達周辺地域では珍しいビア・バーとしてビール好き・お酒好きの人やオシャレな若者に人気のスポットとなっています。
今回はそらみ編集部・カエル君とLOCO BASEを訪ねたよ!
いま注目の「クラフトビール」が飲める店!
カエル君(以下カ)うわあ〜いっぱいあるケロ。
ビールといえば「生ビール」みたいなお店に行く機会の方が圧倒的に多いカエル君と筆者。しかしロコベイスのメニューにはこんなにたくさんの銘柄がずらりっ。樽生だけでも数種類出ています。
カ:どれから飲もうかな?マスター、ちょっと教えてケロ!
カエル君、いらっしゃい!
樽生ビールでは代表的な黒ビールのひとつ、
ギネスビールを常時出しています。樽生で飲めるのはこの辺ではかなり珍しいのでおすすめだよ。
それから
「クラフトビール」も美味しいですよ。
クラフトビールというのは、簡単にいうと
小規模の醸造所で伝統的な製法で作られたビールのこと。最近注目を集めているんだ。こちらは道内外の様々な銘柄を週代わりで用意しています。
またボトルではベルギービールを中心に約30種類ほど、ウイスキーはスコッチを中心に50種類ほど。「ドライなのがいい」とか、「コクがあるのがいい」とか、お好みを教えてもらえれば、チョイスしますよ!
ほお〜〜クラフトビールケロ〜!!
「クラフト=工芸」という意味もあるケロ、伝統の技法で小規模にこだわって醸造されたビールとあれば、美味しくないはずがないケロ・・・
まずはギネスからいってみよう!
泡が上の方に上がってくるのを待ってから・・・
かんぱ〜い!!
うーーーん、うまいケロっ
ビールに合うフードメニューもいろいろ。カエル君が頼んだのは若鶏の唐揚げと伊達特製ジンギスカン。スキレットでジュウジュウいいながらジンギスカンが出てきたよ。いい匂い!
LOCO BASEマスターの荒井さんは伊達出身。進学を機に北海道を離れましたが、約10年前に伊達にUターンしました。
もともとアイリッシュパブが好きで、人が集ってお酒を楽しむ店を作りたいとロコベイスをオープンしたそうです。
マスター、「パブ」ってカラオケとかあるやつケロ??
いやいや(苦笑)日本でいうパブとは雰囲気がだいぶ違うんですよ。
アイリッシュパブというのは、アイルランドにあるお酒を飲む店で、
地元の人がワイワイ集って、一日一回絶対行くような場所なんだ。
僕は31歳の時、実際アイルランドに行って、本場はどういう感じなのかなと見てきたんだけど、
レストランのようなところもあれば、酒屋さんの延長みたいな感じで
ぶらっと来て一杯飲んで帰るような店もあるんだよ。
ロコベイスはビールをメインにやっているけれど、正直ビールでなくてもよかったんですよね。
そんな風に人が集まる場所であれば、日本酒でも、焼酎でも。
何かお酒とか、コーヒーとか、
飲むことを媒体として、出会うきっかけになればいいなと思っています。
それではマスターに季節のおすすめを聞きました!
寒〜い冬の夜は!!HOT BEERで乾杯。
「北の湘南」を謳う伊達ですが、カエル君には「ちょっと湘南とは言えないほど寒いケロ!!」な今日この頃。そんな冷え込む夜のオススメは・・・
ホットビール!!!
えっ!熱いビール??おいしいの??
と、半信半疑な筆者に荒井さんが見せてくれたのは冬らしい絵柄の可愛らしいボトル。
ビールの本場、ベルギーでは冬場ホットワイン的にビールを温めて飲むのだとか。
ただし、普通のビールをホットで飲む訳ではなく、ホット専用のビールがあるのです。ラベルだけ冬仕様にしているわけではないのがポイント。
ロコベイスでは数種類の冬季限定ビールを扱っていますが、スパイスやフルーツが入って甘みのあるものが多く、ケーキやチーズとも相性がものすごくいいです。女性はハマる人多いかも・・・。
中にはこんな大瓶も↑↑
こちらは1.5リットルのボトルです。仲間と集まってワイワイ飲んだら楽しそう!クリスマスやお正月のパーティにもぴったりだね。
それから面白いことに、
大瓶なほど割高なんですって。
日本酒や焼酎、お醤油など、大瓶なほど割安になるのが普通ですよね。ところがベルギービールは逆!
それは瓶の中で熟成が進むからなのです。
瓶が大きければ大きいほど発酵がよく進むので大瓶なほど美味しい!という訳。
冷え性の方、飲んで体を温めてみては!
こちらは筆者のおすすめ、ホットではないですがフルーツビールです↑↑
フランボワーズやカシス、さくらんぼ味などがあり、フルーティでワインのような濃厚な風味とコクがあります。小瓶でアルコール度数も高くないのですが、ゆっ〜くり一杯飲むだけでも満足感ありますよ。
「ローカル・コミュニティ」の拠点を作りたい!
さて、LOCO BASEという名前は
「ローカルコミュニティ・ベース」
を略したもので、「地元の人たちが集まる拠点を作りたい」という荒井さんの思いが込められています。
「食」という切り口でビアバーとして展開していますが、それ以前に荒井さんが立ち上げた
「ロコラボ(ローカルコミュニティ・ラボラトリー)」というまちづくり団体があり、伊達の地元情報を発信したり、情報をシェアするための場所を提供したり、イベントや講演会などの企画もしています。
ロコラボの飲食部門がロコベイスという位置付け。ですから
「地域」、「コミュニティ」というのがキーワードなのです。
上画像は2016年11月に最近南極単独歩行でニュースになっていた、北極冒険家の荻田泰永さんと日本ネパール友好センターを設立したDilip BK Sunarさんの講演会の様子。
また昨年2016年には「Date GT」という伊達ゆかりの人を応援する市民活動もスタートし、「彫刻サーカスがやってくる!渡辺元佳展」、「『リベリアの白い血』伊達上映会」、「ガチパラ!」など、様々なイベント開催に協力しています。
お店でもビブリオバトルやテーブルゲーム会、ライブなど様々なイベントを開催しています。
小さい街って割と、人と人との繋がりがあるのですが、
ジモトの人たちは繋がっていてもよそから移住してきた人たちにはそういった接点が無かったりします。
でも、例えばこういう場所で地元の人と出会うことがあれば、
伊達の美味しい食べ物屋さんはどこ?
買い物行くならどこ?
といったローカルな情報も入ってくるでしょう。
そういう交流の場になるといいなと思っているんです。
仕事で伊達にはいるけど、週末になったら室蘭行ったり札幌に行ったりして、あんまり伊達の人との交流がないという話も割とよく聞きます。人との関わりが薄ければ、何かあったらあっさり伊達を離れてしまうかもしれない。
でも友達がいたら伊達って結構いい街だな、ここで暮らしていきたいなって思いますよね。
荒井さんが思う伊達のいいところはどんなところですか?
コンパクトで、住むのにいい街、快適な街・・・僕も含めてそう答える人は多いんじゃないかな。それって観光で来る人にとってはあんまり魅力的な要素ではないんですけど・・・。
それでもやっぱり、
「住みやすさ」は伊達の一番の魅力だと感じますね。
大手チェーン店とかおっきなものだけじゃなくて、個性ある店もちゃんとある。
文化や芸術系に興味を持っている人も多いです。
観光資源は少ないけれど、人の魅力は大きい街だと思います。
うちに来てビールを好きになってもらうっていうのもありますけど、ここを通じていろんなネットワークが広がってくれたら嬉しいですね。
ビール好きでも、そうでなくても。
地元の人も、旅行の方も。
伊達の夜をエンジョイしに訪れてみてほしいお店です。デートにもどうぞ。
ジモトの魅力についてしみじみ考えながら、いい感じに酔いがまわったカエル君でした・・・。
注:チビガエルが飲んでいるのはアイスコーヒーだケロっ!
LOCO BASE
北海道伊達市鹿島町6
月〜土 17:30〜23:30
TEL 0142-22-6500
https://www.facebook.com/LocalCommunityBase/
ロコラボ
DateGT
★記事の内容は取材時の情報に基づいています。(取材2018年)
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