ホスピタリティーで繋げる引き出し “洞爺湖ゲストハウス 繋 KEI “ のオーナー  神野さえこ氏に出会った。

棚の中にはコレクション

さて、下の画像にある棚にご注目ください。

BOX

急須
そして絵画
実はこれらはごくごく一部の、さえこさん’sコレクションです。
さてそして、このBOXの中には一体何が入っているのでしょうか…?
その答えはのちほど〜。

↑ゲストルームの入り口、広い踊り場にもこの様なスペースがあります

東京ご出身の神野さえこさんは、洞爺湖近くに建つ1棟貸しのゲストハウス “ 繋KEI “のオーナーさんです。
高台に立つ閑静な別荘地に立つ “ 繋KEI “ からは洞爺湖が一望。
冬にはスキーのお客様もいらっしゃるそうです。
若い頃から旅好きで、国内はもとより海外へも行かれていました。

各地を旅して北海道に移住

寝たきりのお母様と一緒にこの地に移住して来られたのが2017年12月のこと。
そして、2019年5月にゲストハウス「繋 KEI」をOPENされました。
日本各地も海外も旅したさえこさんが最後に選んだのが北海道だったというのは、とても嬉しいことです。

↑こちらのスペースは、1日2組限定のDayキャンプ用地として施工中です

「ここは、いつも洞爺湖や中島が見えるという景色が良いのはもちろんのこと、水も美味しいですし食べ物も美味しい。それに人も親切。日々過ごすうちに自分達だけではもったいない。たくさんの方と繋がりながら、そんな暮らしを共有したいと思うようになりました。」

初めはカフェを考えていらっしゃいましたが、老親を抱えての切り盛りは難しいと考え、その後、お母様がご逝去されたのちに今のスタイルとなったと言います。

旅人として飛び回っていらしたところから、一転して迎える側へ。
それまでの軌跡を伺ってみました。

「さえこさんにとって、旅とはなんですか?」

旅は人生を豊かにしてくれるもの

「若い頃から旅は大好きでした。旅に足が向かう理由はいろいろありました。まずは 私にとっての旅は “ 癒し” です。自然の中に身を置くことで明日へのエネルギーを蓄えることができました。そして、旅は自分を見つめる機会にもなっていました。旅先での自然・人・物との出会いは様々な発見を与えてくれ、人生を豊かにしてくれるものです。」

さらにお話しは続きました。

「旅に出たら、その地を丸ごと知り・丸ごと楽しみ、そして浸りたい。一つ知れば、もっともっと知りたくなるんです。」

↑デッキから洞爺湖を眺めることもできます

さえこさんは、ご自身のことを何度も「貪欲なんです。」とおっしゃいます。
その表現とお姿にギャップを感じ、初めはピンと来なかった筆者でしたが、お話を伺ううちにその意味がだんだんとわかってきました。

先ほどのお話の中に出てきた言葉。

「一つ知れば、もっともっと知りたくなる。」

この姿勢こそがさえこさんなのだと気づきました。
興味を持ったこと、好きなことはとことん極めたい。
幅も奥行きも深さも追求したい。
とにかく、貪欲に学ぶことがお好きなさえこさんなのです。

↑器は陶器だけではなく、ガラス製品もお好きです。

好奇心と貪欲さと一貫性

「旅先ではモノとの出会いが楽しみです。また、カルチャーセンター通いもしましたので、趣味の幅も広がりました。生花、日本画、表装、和裂集め、さらに山歩き、スキー、音楽、食器集め、新築の家も倉庫と化してはとそんなモノとの触れ合いを楽しみつつも同時に片付け、整理にも入らざるを得ない齢を迎えている現実にハッとしました。
そんな事も加わり、夢を追いつつここ洞爺湖に辿り着きました。」

本当に好奇心が旺盛な方です。
一見、多趣味に見えますが、なんでもかんでも目についたものに飛びつくわけではない、しっかりと軸のある一貫性を感じました。

当然、趣味の世界でも貪欲に取り組まれます。
常に上を目指される姿勢には感服します。

「まもなく74歳になりますが、人やものとのご縁によって、感性を磨かせていただいたと思っています。そして、旅の中でも地元での暮らしの中でもずっと美しい物を追い求めて生きてきました。器が好きなのは、美味しい物をいただくこともお料理をすることも好きなことに通じています。器を見るとお料理のイメージが浮かびますし、またその逆の場合もあります。」

↑オプションで朝食の提供もあります
↑温かみのあるリビング

お話を伺ううち、「さえこさんはきっと今そこにない見えない物をイメージして、お互いを生かしあえるものを作っていく作業がお好きなのだ」と感じ始めていました。

そして、この後、そんな筆者の感じ方を「やっぱり!」と思わせるお話の展開がありました。

「実は私、高齢者福祉のお仕事のキャリアを30年持っています。このお仕事は、人にとことん寄り添うお仕事です。その入所者さんにとって、どのように接したら心地よく暮らしていただけるだろうか?どのような工夫ができるだろうか?と考え、実践することで喜んでいただける。そのことに、とてもやりがいを感じていました。つまり見えない部分の心配りや配慮が求められるのですよね。相手を思い、その方が表現しきれない想いをイメージすることで、求められていることに気づくことだと思いながら仕事をしていました。国の福祉制度の整備時期にも居合わせたことで、その流れに沿って介護福祉士、社会福祉士、ケアマネージャーの資格を取得、施設長も経験しながら、ようやく仲間とともに〜到達点『理想的な生活空間の提供』に少しは近づけたかな?との想いも持ちました。私は人と接する仕事が好きなのだと思いますし、人様の役に立ちたいという思いがとても強いのだと思います。」

なるほど…。
さえこさんの人となりが見えてきました。
さえこさんのホスピタリティー精神はここで培われたのですね。

同時に、これまでの生き方の全てが今のさえこさんのゲストハウスに繋がっていることに気づきました。

そして、人生経験全てを現在の糧とし、たくさんの引き出しの中身とされていることにも気づきました。

さてここで、冒頭の質問「このBOX」の中には何が入っているのでしょう?」の答えです。

実はこの中には、国内はもとより世界各国でさえこさんが仕入れてきた旅情報や、ご趣味の世界、あるいは生きてきた中で知り得た情報が、びっしりと詰まっています。
当然、さえこさん自身の心と頭の引き出しにも。

そしてもちろんそれは、ご興味がある方がご滞在された場合にだけ開かれる引き出しです。
蓋のあるBOXに入っていることで、決して押しつけではないお客さまへの配慮も感じます。

ところで建物。
こちらの設計についてもフレキシブルな対応が可能な造りになっています。

今後の計画について伺ってみました。

「ちょっとしたミニライブや講演会、グループでの研修、サークル活動等にもご利用いただくことも可能です。日中だけカフェ営業をする構想もまだ持っています。
どのようなご利用にしても、訪れたお客様が前向きになれる場になれば嬉しいです。」

そして、読者の皆様へのメッセージもお尋ねしました。

「皆様が、北海道の大自然の懐で心洗われ、明日に向かってエネルギーを蓄える。
お客様が、自己と対峙し強く生きていくパワーを自然からいただくお手伝いがしたいです。また、動植物も含め、命あるものの共存共栄をはかりながら自然の環境を守り、自然遺産を明日の世代に引き継いでいきたいとも思っています。そして、その価値を世界中の人たち共有する事が大切だと思っています。」

ここまでお話を伺うと、さえこさんのこれまでの人生は、今ここに在るための準備期間だったのではないか?と思ってしまうほどでした。 さえこさんの全ての想いのベースが「人様の役に立つことへの悦び」だということもわかりました。

様々な深く広いご経験=引き出しの一つ一つを1本の軸で通した結果が『繋 KEI』なのでしょう。

繋がり合う人と人
繋がり合う人と自然
繋がり合う人とモノ

ホスピタリティー溢れるさえこさんによって受け入れられる多様なヒトやモノ。

洞爺湖の懐の深さにも似たお宿、そして、さえこさんでした。

インスタグラム
https://instagram.com/hokkaido.toya.kei?igshid=YmMyMTA2M2Y=

ウェブサイト
http://toya-kei.site/

Rietty

Rietty編集部ライター

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この場では、私が出会った「好き」や「楽しい」や「いいね!」を皆様におすそわけさせていただきたいと思っています。

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