むしゃなび特集/2008年5号/伊達市室蘭市を含む西胆振のポータルサイトむしゃなび

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■ むしゃなび特集 2008年5号 ■
市民フォーラム 「アートビレッジ構想」を考える [2/6]
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だて噴火湾アートビレッジ構想について

〈大島所長より、資料をもとに説明〉
 噴火湾文化研究所は3年前に設立されました。文化財の仕事を母体に、新たに芸術文化の振興という分野が加わり、「だて噴火湾アートビレッジ構想」を立ち上げ、推進してきたところです。
 構想は、美術、音楽、文学の3部門に加え、将来的には演劇や写真も視野に入れていきたいと考えています。より高度な指導を行うマスタークラスと、市民の皆さんに事業への理解を深めていただきたいとの思いから、啓蒙活動の二本立で行っています。
 今後は、それぞれの活動拠点としての場が欲しい。他の市町村をみても行政がイニシアチブをとって、このような事業をやった例はないはずです。例がないことなので、是非皆さんのご意見を伺いたいと思います。

大島所長

黒田(左段発言の続き)

伊達家ゆかりの建築物「迎賓館」
 今の小中学生が大きくなって、その子たちが大人になった時のことが大切。また、長生大学の水彩画教室などで、年老いてからでも絵を描く楽しさを発見できるのは良いこと。若い人と同時に年長者への広がりや、掘り起こしの機会も大切だと思います。
岡部 時間がかかる、というのは文化に関わることすべてにいえる話ですね。市民が文化を十分に享受するため、またこの事業を展開する上で、皆さんの活動とこの事業の接点や、どうお力添えいただけるかについてのアイデアはありませんか?

文化の底辺を広げること、高さをつくること

市民への浸透には時間がかかる

岡部
 様々な素晴らしい活動が行われてきたようですね。皆様方の中に、いままで、これらの事業に実際にふれられた方はいらっしゃいますか? 印象や感想などお願いいたします。

浮田 シャーマンコレクション展を見ました。また、その会場内で文学フォーラム開催の案内を見つけ、その事業にも参加しました。素晴らしかったです。とても良い内容だったので、もっと人を誘えば良かったと思いました。事業そのものに関しては終わってから新聞で知ることが多く、もっと早く情報を知っていればと残念に思うことがあります。

黒田 いろいろな取り組みがなされているのは分かるけれども、市民の中に浸透して行かないのはなぜだろうか? これは、伊達だけでなく、市民の文化に対する関心が成熟していないからだろうと思います。良い事業だが浸透するには何十年もかかる話。行政がこれをやるのは良いと思うけれども、どう浸透させるかです。(右上に続く)


早坂 底辺を広げることは非常に大事だし、それをしながらもう一方で頂点を極める。その両面から始め、向上していく。この構想は、全部を一緒にするのではなく両方から歩み寄っていくシステムができているのだと思います。しかし、それを実現させるための箱が、伊達には不足しています。私たちが美術展や写真展をやろうと思っても、気軽に開かれる場所がありません。安く借りられるからと、NHK室蘭プラザμで個展を開きましたが、伊達から見にきてくれる人はそう多くないというのが現実です。
岡部 文化には広がりをつくることと高さをつくることの両面があります。これは永遠のテーマですが、ここでは他にはない取り組みが折角スタートしています。ここならではの新しい道筋がみえませんか?

身近に文化を感じられるように

本間 駅前から網代町は大変きれいになりましたが、人がいません。伊達だけではないですが、人がいないところにどんな文化が育つのだろう? スーパーだけに人が集まり、街の中心部は映画の使われなくなったセットのようです。

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