むしゃなび特集/2008年5号/伊達市室蘭市を含む西胆振のポータルサイトむしゃなび

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■ むしゃなび特集 2008年5号 ■
市民フォーラム 「アートビレッジ構想」を考える [6/6]
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学校教育の中で

黒田 学校での芸術時間数、音楽や美術の時間が減りました。個々の見学の時間もない。教育委員会の指導で、そういうことをやるのも大切です。子どもたちにぜひ見せて欲しい。
岡部 学校については学校だけでは完結しない現状。もう少し広い手だてが必要です。土曜日曜に子どもたちが、先生からプリントをもらった。「面白そうだね、行ってみようか」、という環境づくりが、あるといいですね。
 もう一つのテーマとして、さきほどご覧いただいた、シャーマンコレクション、考古資料、民具、古文書など、拠点づくりとしての噴火湾文化研究所についてのご意見をいただきたいと思います。
伊達市開拓記念館

総合文化展示館として

浮田 寄託というのは借りていることですね? 返さなければいけないのであれば永久的な建物なんか建てられないのでは?

大島 シャーマンコレクションについていえば、寄託していただいた河村氏は自分が生きている間は手放したくないというお考え。でも伊達に置いておきたいというご希望です。伊達市の寄託制度は5年間で更新できます。また野田先生の作品100号の絵が2枚、新たに研究所へ来ることになりそうです。この他野田先生がお持ちのデッサンなどもありますが、これも寄託していただける話もあります。これからますますコレクションが充実してくると思います。 
 この街では美術館は無理だが、市の総合計画には、「総合文化展示館」をあげています。それはこの研究所の取り組みをイメージしています。民具や土器から、いろいろなものを展示する。あとはきちんと管理すればいい。一番お金がかかるのは空調の問題ですが、それはクリアできると思います。宮尾登美子文学記念館をシャーマンコレクションの展示室にとか、カルチャーセンターの一角がいいとか、皆様のご意見をお聞かせいただければと思います。

会場までの交通の便

増岡 先日のシャーマンコレクション展でのバスの利用者は多かったのでしょうか?
(研究所)100人くらいです。大滝までの往復で約40人。2日目は市内循環で60人。高齢の方もいらっしゃいましたが、この研究所の場所が分からなかったという方もいました。

増岡 車の運転ができないので、毎日でなくてもよいから市内だけでも、バスを運行してほしいですね。

浮田 短歌の会は高齢の方が多い。カルチャーセンター前のバス停から、センターまで歩くのがつらいとおっしゃる。みらい館の方が駐車場から近いのでいい。高齢者にとってはバスとバス停からの歩く距離は切実な問題です。


研究所をコンサート等、芸術のために利用して

大島 総合計画の中で総合文化展示館がでていますが、あれは開拓記念館の立て直しをイメージしています。開拓記念館は老朽化しているので移動しなければなりません。

黒田 情報芸術学院が閉校になった時に、芸術関係に使えばいいと思っていました。その後防災備蓄センターになってがっかりしていたのですが、スタジオやコンサートホールなどとして芸術関係に使うのが良いと思います。

ソフト先行の箱ものづくり(まとめ)

岡部 全国でも美術館・博物館の計画が遅れて最近になって開館するところは、数は少ないがありますね。以前の動きはまずは、建物を建てることから始めていましたが、今は構想が現実化する中で、まず活動、ソフトを十分に練りながら、その拠点としてのハードづくり。動き、ネットワークづくりの方が先で、それから開館。どこも開館して3年くらいは新名所見学で利用者が多く、その後入館者は落ちますが、そのソフトの動きが開館前にできていたところは落ち込みカーブが小さいです。ソフト先行でやっていかねばならないですね。
 皆様にはいろいろなこうした活動に、今後のご協力をお願いいたしたいと思います。


この特集は、3回の「アートビレッジ構想推進のための拠点づくり推進会議」と、「市民フォーラム」の4回にわけてお届け致しました。



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