北海道を代表する彫刻家・砂澤ビッキの展示室は、こんなところに、ビッキの作品があったの！！とビッキファンなら誰でも驚く充実のコレクション。
ビッキの作品や音威子府のアトリエの工具、また家具に蔵書など、ビッキの生活や制作のにおいが伝わってくるような展示室です。
ノミのあとが美しい、力強い大きな彫刻から、白いヤナギのつるっとした肌が繊細な生け花のような作品など、様々な彫刻が楽しめます。
「ビッキは触感を大切にした作家でした。ここでは残念ながら作品は触っていただけないのですが、ビッキ作のイスは座って触感を楽しんでいただけますよ」と教えてくれました。
洞爺湖には、この芸術館のほか、「とうや湖ぐるっと彫刻公園」の大型彫刻群もあり、彫刻に触れる機会の多いところですが、彫刻って、どうやって見て、どう楽しめいいのかな？と思う事はありませんか？
そんな問いを学芸員の中谷さんにぶつけてみました。
「堅苦しい事は考えないで、自分の中にあるイメージと会話しながら自由に見て欲しい」とホッとするようなお答え。
「彫刻を見る事で自分の中の記憶を思い出させるきっかけになることもあると思います。これ、あれに似てるな、とか何かに見えるぞ、とか。人によってそれは様々。彫刻をみることで自分と対話することになって、その作家さんとの対話も多くできることになると思いますよ」とのこと。
「環境サミット」の開催地として選ばれた美しい洞爺湖は、この対話にはもってこいの環境ですね。
「洞爺湖芸術館」 ・開館時間 ９時〜５時まで（月曜休館） ・観覧料 （個人）一般 ３００円 高校生 ２００円 小・中学生 １００円 （団体は１５名以上、１割引です） 〒049-5802 洞爺湖町洞爺町96 TEL0142-87-2525 「とうや湖ぐるっと彫刻公園」
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