歩くスキーの魅力
菊地さんは、歩くスキーの魅力として「簡単であること」「安全であること」「だれでもできる」こと、そしてウォーキングやジョギングと同じ「有酸素(エアロビック)運動」であるため、生活習慣病予防や、高齢者の健康づくりにも最適であることをあげてくれた。
確かに腕を使うので、肩を中心に上半身も使う全身運動だ。肩凝りにも効きそう。少し歩いてくると汗ばんでくる。こんなに楽しくて気持良く、カロリーの消費もいいとはお得!な感じ。
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歩くスキーという言葉も親しみやすい。犬の散歩をするのと同じような感覚で、ちょっと一滑り。まさに毎朝のお散歩感覚で楽しめたらいいなあと思った。
木々に囲まれたコースをゆっくり歩いていると、平日の午前中にもかかわらず、軽やかにすべるスキーヤーに幾人もであった。「男性が多いですねえ」と話していると、軽やかに一人の女性のスキーヤーが現れた。大滝にお住まいの方で、毎朝スキーを楽しんでいるそうだ。お歳を聞いてびっくり。なんと70歳!。6年前におそるおそる始めたそうだが、たちまち好きになったそう。カメラを向けると「汗を拭くので待ってね」。と言われた「家にいてもなにもするこたがないからね」と笑われたが、毎朝スキーで汗を流すなんて素敵!。休憩所でひとりスキー整備をされる姿をお見かけしたが、いきいきと輝いていて、まさにかっこいい~!。の一言。なれるものなら私もあんな70歳になりたい!と思ったのでした。
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ノルディックウォーキング
菊地さんが歩くスキーに出会ったのは9年前。赴任先の大滝中学校で、当時ワールドカップのノルディック大会出場のため、大滝村のコースで合宿していた、フィンランドのトピ・サルパランタ選手から直接歩くスキーを教わったそう。ちなみに雪のない季節にストックを使って歩く「ノルディックウオーキング」は1998年にフィンランドで生まれた新しいスポーツで、このトピ選手が日本で始めて大滝村に紹介したそうだ。今では、大滝村で講習をうけた指導者達が全国で広め、多くの方が楽しむようになっている。もちろん菊地さんも指導をうけたお一人で、現在は指導者として活躍、大滝村ノルディックウォーキング協会の会長をされている。菊地さんは、後にフィンランドのトピ選手のところを訪れるほど交流を深めていらっしゃる。そういえば、このコースの休憩所の愛称「キートス・マヤ」はフィンランド語でキートスは「ありがとう」という言葉、マヤは小さな小屋を意味するそうだ。
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夏は、ノルディックウォーキングのコースになる。ウッドチップを敷いた常設コースで、ノルディックウォーキングの大会も開催されている。
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コース外の雪原をズボっと雪にうもれながら歩いたり、急な坂で転んだりしながらもナイアガラの滝を見られるポイントへ到着しほっと一息。川沿いの斜面を楽しく上り下りしながら無事休憩所へたどり着き、念入りに整理体操をするころには、また来たいなあという気持ちになっていた。
寒いのとスピードが苦手。そもそもアウトドアスポーツどころか、まず布団から出ようよ、という生活をしている私にとって、この歩くスキーの爽やかな体験は新鮮だった。
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取材の数日後、伊達市歩くスキー協会の初心者講習会にも参加させていただいたのだが、私をふくめた初心者に丁寧な指導をしてくださっている間、会員たちはそれぞれの技術や目的にあったコースを選び、各自スキーを楽しまれて、各自解散されていた。なんだかあっけないくらいに個々のペースが守られている様子にちょっと戸惑いを感じたほどだ。 |
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菊地賢一さん
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