木村ツヤさんの自由な手仕事!矢野農園直売所

新鮮な野菜が並ぶ伊達市内の直売所の一角で、遊び心いっぱいの手仕事に出会いました。和服やカヤ布でひとつひとつ手作りされた作品は、タコにイカ、ワカサギ、野菜、動物、どんぐりなど、カラフルで個性的な色遣いと、生き生きとした表情が印象的です。

野菜と並べて置いたらこの通り。本物と間違えそうなほどピチピチ!

野菜と一緒に並べてみました

これらの作品は、甘くておいしいとうきびで知られる末永町の矢野農園直売所に置かれています。
作者は近所に住む木村ツヤさんです。

木村ツヤさん。作品をバックに

木村さんは古い着物をもらったり、自分で集めたりして、オリジナリティあふれる手芸作品を制作しています。もともと布が大好きで、布を見るとイメージが浮かぶといいます。
「着物でも、私はジョキジョキハサミを入れちゃうんだよね。このカボチャは布団をほどいて作ったの」

津軽出身の木村さんは、5人きょうだい唯一の女の子で、子供の頃から手芸好き。ミシンが得意で中学生の頃には、お兄さんたちのスボンの裾を当時流行っていたラッパズボンに直してあげていたそうです。

ふるさとをイメージしたミニチュア

茅葺き屋根のミニチュアや割烹着、リンゴなど、故郷・津軽にちなんだ作品も置かれています。
若い頃には編み物教室や手芸教室に行ったこともあったそうですが、「教室では決まった型は教えてくれるけど、自分で作りたいと思うものは教科書に載っていないし、教えてもらえない。だから自分で工夫して作った」と話す木村さん。

骨まで布で再現!

今のような手芸作品を作るようになったのは、10年ほど前から。その少し前から矢野農園の直売所を手伝うようになり、ある日、矢野さんに作品を見せたところ、店に置いてみたら、と言われて作品を並べるようになりました。次第に作品の数も増え、お客さんの間でも評判に。

初めて作った作品、ワカサギ

最初の作品「ワカサギ」。小さなワカサギをたくさん連ねた細々と可愛らしい壁掛けです。

過去の作品集より、鬼の夫妻

過去の作品より。上は鬼の夫婦! ユーモラスな表情が好評ですぐに売れてしまいました。

どんぐりの傘を使って

色とりどりのどんぐり。カサは北海道神宮で拾った本物。ひとつ50円。

色とりどりの唐辛子

縁起物の唐辛子。ひとつひとつ、布で作られています。自由な発想と独自のセンスに驚くばかり。旦那さんには「こんな色ないだろ」って言われるんだけど、と笑って話していました。

木村さんが親しみを込めて「かあさん」と呼ぶ矢野農園のおかみさん、矢野知子さんは、毎年7月下旬から11月初旬まで直売所を営業しています。甘いとうきびと知子さんの明るい笑顔を楽しみに、長年の常連さんが代わる代わる立ち寄ります。
夫の孝男さんは88才で現役農家。たくさんある畑のうち、多くは人に貸すようになりましたが、今でも3町歩近くはとうきびを栽培しているそうです。

矢野農園といえば、甘くて美味しい名物「ゆできび」!

ジューシーでとっても甘いゆできび

茹で上がりを塩水にくぐらせて、あついうちにラップで包みます。こうすると実にシワが寄らず、冷めてもシャキシャキのゆできびになるのです。
仕上げに爪楊枝をさすのが矢野さん流。食べるとき歯に挟まるからと、お客さんを思っての心遣いです。

「作品を人に見てもらい、手にとってもらえるのは、場所を提供してくれた矢野さんのおかげ。本当にありがたいです」と話す木村さん。
直売所内の展示スペースは、矢野さんと木村さんの出会いから生まれた、ぬくもりあふれる小さなギャラリーです。そこに並ぶ自由で楽しい手仕事作品は、まさに、暮らしの中から生まれたアート!生き生きと輝いていました。

店舗情報
矢野農園直売所
北海道伊達市末永町175
営業期間 7月下旬〜11月10日ごろまで
木村さんの作品は小さいものは50円〜。シャケなど大きな作品は4000円前後です。

※記事の内容は取材時の情報です(取材2020年10月)
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