バチラー夫妻記念教会堂の礼拝堂にひっそりと置かれているオルガン。
アイヌの地位向上と支援に尽力した宣教師・ジョン・バチラー氏の養女・バチラー・八重子さん(1884年 – 1962年)のオルガンですが、演奏できるオルガンとしては国内最古級のもの!!
伊達市在住の「どろんこ新聞」さんの動画でこのオルガンの音色が紹介されています↓↓
日本でいちばん古い、おるがんの響きに、うっとり・・・(管理者の許可を得て演奏しています)。
*ブログ記事もどうぞ!→「伊達市有珠は・・魅力が満載・・・/どろんこ新聞日記」
管理人の方によると、製造はおそらく明治35年前後とのこと。
有珠のアイヌ豪族の家に生まれた八重子さんは、22歳(明治39年)で父の友人であったバチラー氏の養女となりますが、18歳のとき東京で宣教師の資格を取得しています。
その年に、バチラー氏から八重子さんへ贈られたのではないかということです。
明治26年に木造で建てられ、老朽化のため昭和12年に有珠山噴石を使って石造りの姿になったバチラー夫妻記念教会堂(平成13年修復)。
現在も月に1回、ミサが行われており、4月〜10月の土曜には、一般の見学も可能です(16:00頃まで)。
また2階には、アイヌ英和辞典や、バチラー氏がアイヌ語に訳した聖書など、貴重な資料が展示されています。
礼拝堂に入ると、とても静かで厳かな気持ちになります。「教会」なのですが、宗教や文化を超えた、神秘的な空気を感じる場所だな、と訪れる度に思うのでした。
バチラー夫妻記念教会堂
北海道伊達市向有珠町119
http://www.date-kanko.jp/page-26/page-173/
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