これはもうmushanavi 的 情熱大陸だ!! Couturier Ty 宮崎智子という人

これほどまでにドラマティックな人生を歩んできた女性に出会ったことがあっただろうか?
そう思うほどにのめり込ませる取材をさせた人。
倶知安在住、Couturier Ty 代表 宮崎智子さんを訪ねました。

智子さんが洋服のオーダーを請け始めたのは2000年頃のこと。
ブランドを立ち上げたのは2007年のこと。
そして倶知安に店舗を持ったのは2018年4月のことでした。

↑デザイン段階でこの様な作業が入るとは知りませんでした。

「針と糸を使っての物作りならば大体のことはできます。」

そうおっしゃる通り、洋裁・編み物・刺繍・リメイク・修繕・革小物・布小物etc.なんでもこなされます。

↑たくさんの糸や布が並びます。

↑ツイードで作られた清楚なボディーコンシャスワンピース♡

↑優しいオレンジ♡

↑これを堂々と着こなして颯爽と街中を闊歩してみたい♡

↑刺繍用の機械です。 地元の太鼓チームの半被を製作中。

↑こういうワッペンも作ります。

実は、智子さんの最初の師匠はお母様でした。
今の智子さんと同じ様に何でもこなされていたお母様から、先ず習ったのは編み物でした。

「小学生の頃からビーニーやセーターなど、自分で編んだものを身に着けていました。
でも何故か洋裁には手を出しませんでした。ですが、洋裁をする母は私の憧れでした。
それなのに、母は私に一切無理強いしなかったのです。」

編み物以外しなかった智子さんに転機が訪れたのは20歳の時でした。
それは、お母様のこの一言が引き金でした。

「私の娘なのにスカート一枚作れないなんて…」

この言葉は、智子さんを発奮させました。
そして、お母様に習いながら初めて一枚のタイトスカートを作ったのでした。

このことがきっかけとなり、洋裁への転向を決めることになりました。

↑落ち着いたカラーだからこそ、きっとパーティーで目立つはず♡

↑取材時に智子さんが着ていらしたジャケット。とてもカッコよかった♡

そこからはお母様に師事をして洋裁の猛勉強を始めました。
また、文化服装学院を通信教育で卒業し、指導員の資格も取得しました。

とにかく物凄い集中力を持った頑張り屋さんなのです。

どんなことでも「やりたい!」と思ったら命懸け。
中途半端は大嫌い。
本気度は半端ない!

例えば英語。
ほとんど独学で、留学することなくTOEIC 900点を採ってしまったり。

スキーもプロ級の腕前だったり。

↑パウダーもこの通り!

そんな多才な人だから、全てが順調だったのかと思いきや…。

運命は智子さんをすんなりと洋裁の道へと導いてはくれませんでした。

2度の結婚と別離。
仕事も色々変わりました。

そんな智子さんに再び転機が訪れます。

「やはり洋裁道を極めたい! お客様のこだわりを100%表現し、デザインも着心地もお客様にピッタリ合うものを作って差し上げたい!」

改めてそう決心した智子さんは、再び猛勉強を始めました。
それも生半可ではない勢い。
しかも結果も残しました。

↑これらの賞状や賞はほんの一部です。他にも色々と壁に飾られていました。

そして立ち上げたのが「Couturier Ty」なのでした。

「実は、Tは私の名前の頭文字。Yは母の名前の頭文字なのです。」

なるほど。
お店の名前にお母様は生きていらっしゃるのですね。

↑出産祝いのオーダー品。オーガニックコットンで作られています。

25年前にお母様を亡くされた智子さんは、のちに運命的に出会った師匠に師事、猛吹雪のさなかでも中山峠を越えて札幌まで習いに行ったそうです。

ところが、またもや神様は智子さんに試練を与えました。
その先生も急逝されてしまったのです。

あれだけの資格や賞をいただいているのですから、師匠は必要ないのでは?と思うのですが…

「上には上がいます。常に技術向上をし続けていたいのです。だから今も師匠を探しています。」

いかにも智子さんらしい謙虚さ。
まだまだ勉強することはたくさんある! 前進あるのみの精神です。

ところで。
このお店を通して伝えたいことはありますか? とお尋ねしてみました。

「洋裁教室の指導者としては、食わず嫌いにはならずにやってみましょう!と伝えたいです。やってみようとしないで “出来ない” って思うのはもったいないです。
また、洋服の仕立て屋としては、自分サイズの服の心地よさを知ってほしいと思っています。
色々取り扱っていますが、一番好きなのはドレスオーダーを受けて仕立てるお仕事です。
日本人にも華やかなカラーを堂々と着て、思い切りファッションを楽しんでほしいと思っています。」

↑こちらは既に終わりましたが、小物作りの講師の他、定期的に初心者向けの洋裁教室も開催されています。1日で服が作れるプログラムになっています。

工房に所狭しと置かれた道具や機械や糸や布を見ていると、筆者も自分だけの1着が欲しくなってしまいます。

夢を実現させることへの熱量が人並み外れて高い智子さん。
きっともっともっと大きな夢があるに違いない!と次なる目標をお尋ねしてみました。

すると、とても恥ずかしそうに教えてくれました。

「フランスに住みたいです。 ヨーロッパの色彩豊かな生地を使って洋服を作りたい!
そして、思い切り大胆にファッションを楽しむ人に私の服を着て喜んでほしいのです。」

なんと、しっかりとフランス語の勉強も始められています。

これは必ず掴む夢だな…と感じてしまいました。

華やかな外見とは裏腹な、物凄く泥臭く地道な努力をされる智子さん。

その情熱に強く引き込まれ、頭の中には葉加瀬太郎さんのバイオリンが鳴り響いていました。

Couturier Ty(制作中ページあり)

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記事の内容は取材時の情報に基づいています(取材2021年)

Rietty

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