■ ♪ Ukulele 話− 「 Ko’aloha 」 後編
コアロハの特徴・・・といいますか、気遣いされた工夫についてお話ししたいと思います。 結構、 「 へぇ~ 」 と思いますよ、きっと。
まず、感心したのが 「 ボディ角の面取り 」 でした。
これは、当初は気が付かなかったのですが、2台目の Ukulele (どれだったか覚えていませんが・・・) を持って初めて気が付きました。
つまり、コアロハは長時間演奏していても 「 ウクレレを抱えている腕が痛くなりにくい 」 んです。
角の面取りがわかりますでしょう?
これは結構、助かる工夫です。
次に、
ナット部分からペグ(ストリングを巻き上げるパーツ)まで、少し距離を長く取っているため、左指のコード・ポジションに余裕を持つことができます。
親指部分が 「 ナット 」 というパーツです。
その親指と人差し指の間が、ほかの Ukulele より少し広いので左手の稼働スペースに余裕があるわけです。
そして、 「 ネック・ヒールの絞り込み 」
ちょっとわかりづらいですが、ネックとボディの接合部分を 「 ヒール 」 (踵) と呼びますが、接合面積を確保して強度を保ちながら、余分なヒールの幅と厚みを極力省いています。
これによって、ハイフレット(高音側)の演奏時に左手がヒールに邪魔されにくくなります。
最後に、ネックが上から下までほぼ均一の厚さで造られています。
(画像では、ネックの左から右までです)
また、フレットの端が指に引っかかりにくくするため、ネックの端をコア材で縁取りする工夫もされています。
これらも比較的重要な部分でして、演奏性が格段に楽になります。
この数々の工夫は、コアロハの創始者である日系の 「 アルビン・オカミ 」 さん自身がミュージシャンであり、かつコアロハを使っている、他のミュージシャン達からの要望をフィードバックしたものです。
また、アルビン・オカミ社長は 「 ルネッサンス・マン 」 と呼ばれるほど、優れた独創性を持っておられるので、そうした要望を具体化する才能があるということでもあります。
得てして、 「 ハワイ製ウクレレ 」 は 「 造り 」 の点で 「 粗い 」 と言われてきましたが、近頃は高品質のものが多くなり、コアロハは音色はもとより仕上げもとても素晴らしウクレレのひとつだと思います。
英語版ですが、ここから 「 Ko’aloha 」 のページをのぞいてみてください
締めくくりは 「Ko’aloha 」 という言葉の意味です。
「 あなたの愛 」
なんてすばらしいのでしょう・・・。