■ 気仙沼 ミサンガ 追記
先日お伝えした 「 気仙沼 ミサンガ 」 の補足を少々。
このプロジェクト事務局の説明によりますと、
被災者の生活向上意欲、労働意欲、何よりも被災から自分自身の力で立ち上がり復興していこうとする意欲を応援していくものです。
という、目的を持っておられるようです。
つまりは、被災された方々への単なる 「 寄付 」 という目的から一歩進めた 「 就労支援 」 という重要な側面を持つところにこのプロジェクトの特徴があると思います。
個々人の様々な事情から勤めに出ることが困難な被災者の方に 「 家庭でもできる作業 」 を提供し、さらに、ミサンガそのものにも特徴や魅力を持たせる工夫などの商品開発も製作される方々が自身で考えるという、非常に多面的な効果が期待される事業だと思います。
福祉事業に携わる者の一人としては、これはきわめて注目すべき要素を持っていると感じました。
売上金は、すべて製作者に渡されるようですが、材料費は、もちろんその売上金から個々人で支払わなければなりません。
しかし材料の共同購入や材料そのものの寄付によって負担が軽減され、約 96 % が製作者の収入になっている状況のようです。
心を込めてひとつひとつ編みあげられるミサンガは、それ自体は小さな物ですが、とても大きな力を持つものであると感じます。
それぞれのミサンガに編んだ方の個性があります。
それぞれのミサンガに込められた編んだ方の願いがあります。
それぞれのミサンガは多くの願いを叶えていつか自然に切れてくれるでしょう。