■ この Ukulele を蘇らせたい ~ 「 KAMAKA 蘇生プロジェクト 」
( 本日は長文です。 どうか、お時間のある時に最後までご覧ください ) それにしても・・・
いろいろなことが起こるものです・・・
これは私にとっては、まったく初めてのこと・・・
Ukulele に多少の手を加える 「 カスタマイズ 」 は何度か経験があります。
でもそれは、あくまでも 「 プチ 」 の範疇。
それ以上の 「 Repair 」 つまり 「 修理 」 、 「 修復 」 は、正直、未経験。
まして、 「 Revive 」 、 「 蘇生 」 は考えたこともありません・・・
「 加減乗除 」 を覚えたばかりの小学生が、いきなり複雑な関数問題に挑むような気持ちです。
でも、どんな複雑な関数だって、所詮は「 加減乗除 」 の組合せでしかないので、小学生だって計算できないことはないわけで・・・
すみません・・・数学のことを話したかったわけではありません・・・
この 「 むしゃなび 」 を運営している (株)アップデートの Yoshii 社長が、実は 「 KAMAKA 」 を持っていて、その Ukulele は修理が必要な状態であることは、 1 年以上前から聞いていました。
先日、Mr. Yoshii とチョイと用事でメールのやりとりをしている中で、その 「KAMAKA 」 の話になったので、 「 その KAMAKA の画像を見せてくれませんか? 」 とお願いしてみました。
そして、 Mr. Yoshii から送信された画像は、まさしく 「 驚愕の画像 」 そのものでした。
なぜ、Mr. Yoshii が KAMAKA を持っているのか、
なぜ、その状態にまでなっても手放さずにいたのか、
については、いずれ明らかになると思いますので、ここでは割愛します。
Mr. Yoshii のお話を聞いて、さらにその Ukulele 画像を見た私は 「 絶対にこれを " 蘇生 ” させてやる。そして、この Ukulele の音色を聴きたい。 」 と決意しました。
Mr. Yoshii のお話を聞いたら、きっと誰でもそう思いますよ・・・
決して " 金銭的価値 ” に換えられるものではありません・・・
とにかく・・・
私自身が 「 Ukulele 修理 」 の勉強から始めなければならないので、
まず、協力してもらえそうなエキスパートに支援を依頼しました。
ウクレレ・ショップ・オーナーで、リペアーも手掛ける北九州の Mr. Takajo 。
同僚で木工技術の知識と経験が豊富な Mr. Kimoto 。
( 私ではありません。読みが同じですが、標記がちょっと違います )
二人ともこの 「 KAMAKA 蘇生プロジェクト 」 にとっては心強いエキスパートです。
( ほかにも色々な分野のエキスパートが必要です ! )
どこから手を付けるべきか・・・
どんな手段を使うべきか・・・
どれくらいの時間がかかるのか・・・
まったくもって五里霧中・・・
しかし、きっと蘇生できると信じています。
このプロジェクトの顛末は、随時このブログでも紹介します。
最後に、その KAMAKA の現状をチラリとお見せしますが、あまりに刺激が大きいのでお気を付けください。(笑)
Mr. Yoshii の KAMAKA パイナップル。
パイナップル型のウクレレを発明したのは KAMAKA でした。
バックの板が真っ二つになり、一方はボディに残り、もう一方は完全に剥がれています。
裏板にあったはずの重要なパーツが欠落しているのか、見当たりません。
トップ板のボトム側もボディからめくれ上がってしまっています。
ボディ内の KAMAKA のラベル
KAMAKA の 「 ホワイト・ラベル 」 と呼ばれるラベルです。
標記内容から 1970 年代に使用されたラベルだとわかります。
つまり、この KAMAKA は、 40 年は経過している、いわゆる 「 年代 」 ものでしょう。
おそらく・・・
ネックも含め全身 「 オール・コア 」 の貴重なウクレレではないかと・・・
ご覧のとおり、現状は、とても演奏できるような状態ではありません・・・
デリケートな状態なので単純に接着剤でチョチョイのチョイとはいかなでしょう・・・
蘇生といっても、一筋縄ではいかないと思います・・・
でも、この瀕死の Ukulele を蘇らせて、 40年前に生まれた Ukulele の音色を聴いてみたいと思いませんか?
きっと 「 ほど良く枯れた 」 ・・・、いや、 「 熟成された音色 」 を聴かせてくれると思います。
このプロジェクトを何としても完結させたい・・・と、思っています。