■ 「 KAMAKA 蘇生プロジェクト 」 Report 3 ( ボディ表面チェック ) & 記念すべき余談
次のチェックは 「ボディの表面 」 の様子を確認しました。 コア材のきれいな木目が印象的です。
まずは、サウンドホールの脇、 1 弦側。
ストローク演奏で付いたであろう 「 爪の跡 」 が刻まれています。
使い込まれた Ukulele の証です。すばらしい・・・
1 弦側のトップサイド。
テイルからネックジョイント部分まで、ほほ 9 割がたトップ板が剥がれて浮いています。
トップ板も 「 ブックマッチ 」 と言われる 「 材の使用方法 」 で貼りあわされています。
トップ板のブックマッチ部分にわずかなダメージがあり、隙間が少々あります。
4 弦側のトップ板。
大きな傷が見えます。
トップ板をチョッと持ち上げると、
ここは、サイド板側に少し 「 端 」 を残した状態でトップ板が割れています。
んんん~、ここは・・・
このまま 「 残った端 」 に接着させるしかないのかな?
トップ板上の 「 ブリッジ 」 の様子
まずは 4 弦側から。
サドルは 「 バファローボーン 」 でしょうか?
あめ色が歴史を感じさせます。
目視ではブリッジにダメージはなさそう。
日本製の ukulele に比べると、いかにも武骨でがっちりした印象のブリッジです。
ブリッジをテイル側から。
こちらからも特に気になるものは見当たらず。
少し上部から見たブリッジ。
ストリングを引っかけるスリットがほかの楽器と比べると、随分と長めに切られている感じでした。
最後に 1 弦側からみたブリッジ。
それにしても、がっしりとした体格のブリッジです。
全体的に塗装は、かなりのダメージを受けています。
今回は、現状の 「 雰囲気 」 を生かしておきたいので、再塗装は今後の検討事項にしようと思います。
さて、
余談です
本日、 8 月 23 日は、ウクレレの誕生日です。
ウクレレは 1879 年 ( 明治 12 年 ) 8 月 23 日が誕生日であると、ハワイ州政府が公式に定めています。
ウクレレの原型となる 「 ブラギーニャ 」 という小型四弦楽器がポルトガルの移民によってハワイにもたらされました。
その移民 ( フェルナンデスさん、と名前まで明らかです ) がハワイ王国の港に着いたのが、この日でした。
誕生日が明らかな楽器ってほかにありましたっけ?(笑)
Happy birthday dear Ukulele ~
Happy birthday to you ~
今年 133 歳になりました。 おめでとう !