■ 「 KAMAKA 蘇生プロジェクト 」 Report 2 ( ボディ内チェック )
まずは、もう少し、この KAMAKA の様子を確認します。 今日はボディ内の様子を主に見てみました。
ネックブロック部分です。
ブロックと、その周辺に特に問題となる部分はこの段階では見当たりません。
センターをとるため、 KAMAKA の職人さんが描いた鉛筆書きのラインが残っています。
このラインを引いた方はどんな方なんだろう・・・お元気なんだろうか?
テイルブロック側です。
こちらもブロック周辺は大丈夫そう。
白っぽい板はブリッジ下の補強プレート。
そのプレートの端に、これまた鉛筆書きのラインがあります。
このラインの意味は不明・・・というより、書き損じに見えます(笑)
1 弦側のバック板のライニング。
しっかりと接着されています。
シンプルなプレート状のライニングですが、これもコア材なんでしょうか?
木目がそれっぽい感じですが?
1 弦側バック板が剥がれていますが、ここにあったはずのブレイジング( 力木 )がありません。
ホゾ穴が見えます。
目下の疑問は、このホゾ穴に接着剤の跡がまったく見えません。したがって、ブレイジングが接着されていたのか、それとも単にブレイジングがピタリと収まっていただけなのか、私には 「 ??? 」 。
トップ板のサウンドホール下のブレイジング。
こちらのブレイジングには接着剤のようなものがわずかに見えます。
テイル側から見たネック方向の画像です。
トップ板のブレイジングは完全に浮き上がっています。
ご覧のとおり、ブレイジングの下から向こうが覗けます。
剥がれた 1 弦側のバック板のサイド方向です。
接着剤が残っています。おそらく、ブレイジングを接着していた名残でしょうか?
同じく剥がれたバック板のテイル側。
接着剤のラインがこんもり綺麗に・・・
これは、こそげ落とす予定です。
そして、これも大きな疑問。
剥がれたトップ板のネック側ですが、
妙に新鮮な感じのする接着剤の跡?
そう言えば、 Mr. Yoshii が 「 かなり昔、修理を試みたかもしれない 」 と言っていましたので、その名残でしょうか?
これもきれいに除去させてもらう予定です。