■♪ 結び前、メインのウクレレ紹介と解説 その19
風邪? 喘息? アレルギー? ・・・ 季節の変わり目は一層苦手なこの頃です・・・。 さて、残りは、現在の私のテナー・サイズのメイン器が2台のみとなりました。
まず、そのうちの1台です。
今年、コンサートやライブなどに毎回必ず連れて行っているテナーです。
「サムズ」 製のUkuleleですが、トップがスプルース材、サイドとバックはカーリー・メイプルです。
これもすごいカーリー(波状杢)の材でして、本当に立体的な模様が見られます。
このUkuleleだけはボディ裏面もお見せします。
何種類かの 「色彩」 の異なる木を使って 「ウッド・インレイ」 が施されています。
図柄はハチドリです。
それと、ボディに見える縞模様が 「カーリー」 です。わかりますか?
波状杢とは、稀に木材に現れる、通常の木目とは異なる模様の木目のことで、希少性と見た目の美しさから、高値で取引されています。
ちなみにカーリーのよる 「音響効果の向上」 についてはほとんど関係ないというのがもっぱらの見解です。
この裏面は、演奏中はみなさんの目に触れることはありません。
私が、トリッキーな演奏方法をマスターしたら、裏返して演奏するかもしれませんが・・・(笑)。
このUkulele自体は決して高価ではありません。(と言っても多分、売値は5万円弱だったかと思いますが・・・)
しかし、このUkuleleは価格や見た目では語れない性能を持っていると思っています。
まず、ネックが私の左手にドンピシャとフィットします。
他のUkuleleに比べて、ほんのわずかに幅と厚みがあり、ややクラシックギターのネック形状に似ていますが、これほど私の左手にジャストフィットするネックは、ほかにまだお目にかかっていません。
そして、このUkuleleの 「圧倒的」 とも言える 「ロング・サスティーン」 (直訳すると:長い残響音) はソロ演奏するには欠かせない最も重要な特徴です。
音色はとてもマイルドな音を聴かせてくれます。
ストリングは、ORCUS社のLow-Gと相性抜群です。
(いまはWorth社のLow-Gを試験中ですが・・・)
現在 「ソロ演奏するなら、まずはこれで弾けば間違いない」 と思っているほど、私が全幅の信頼を寄せている大切なUkuleleです。