■ 「 KAMAKA 蘇生プロジェクト 」 Report 4 ( ヘッド & ネックのチェック )
もう少し、各所のチェックをしようと思います。 これほどの歳月を経たカマカを、じっくりと内部まで見られるなんて最初で最後でしょうから、せっかくの機会を堪能したいと思います。
・・・その実・・・どうやって、どんな手順で進めるかを考えるための時間稼ぎをしているわけです・・・(笑)
さて、まずヘッド部分。
ペグを清掃するため全部取り外しました。
スッピンのヘッドです。
ペグのブッシュまで外すと、あとが怖いので、ブッシュはそのまま。
ヘッドのカマカのロゴは、昔懐かしい 「 ウォータースライドデカール 」 なんでしょうか?
あまりゴシゴシ擦って剥がれては大変なので、そぉ~っと拭くだけにします。
ナット部分。
年季を感じます・・・。ブリッジと同様にバッファローボーンかな?
ナットの取り付け状態は大丈夫そう
フレットとフィンガーボード。
フレットは丁寧な仕上げです。
かなり 「 くすみ 」 がありますが、これはあとで磨いてみます。
フレット自体の磨滅などはほとんどわかりません。
ネックを横からと、裏から。
とても薄くて、しかもトップはフラット。
ここまでフラットだと手の小さい人の方が扱いやすいかな?
7 フレットのサイドマーカー。
サイドマーカーは 7 フレットのみです。
でも、現行のマーカーよりものすごく大きくてフィンガーボードのマーカーと同じ大きさ・・・
これの方が絶対に視認性が高くていいのに・・・
羨ましい・・・
ネックとボディのジョイント部分 「 ヒール 」 。
んん~どうだろう? カマカのネックジョイントは独特の方法なので、微細な隙間は気にしなくてもいいんでしょうね。
40 年前のハワイ製に重箱の隅をつつくような難癖は野暮ってもんでしょう。
・・・と、ここまで、ネックを撫でてみて、妙な感触を発見しました。
ネックのヒールにどうも違和感がある・・・と、思ったらご覧のとおり。
あれれれれ???
ヒール、いわゆる 「 かかと 」 のカーブがわずかに左右対称ではないようです。
考えてみれば、 40 年前に、現代みたいなコンピュータ制御の工作機器があるわけないので、最終仕上げは職人の方が 「 鑿 ( ノミ ) 」 だけで仕上げるわけですから、当然と言えば当然。
この状態に難癖をつけるのも野暮です。
それより・・・
これが、あとで出てくる疑問を解決するきっかけになりました。
最後は、 1 弦側のラベルの拡大画像。
脈絡はありませんが、きれいで、しかも何となく洗練された雰囲気があるラベルで、私は好きです。